ETFs are the canary in the bond coal mine (The Financial Times)


「上場投資信託(ETF)は債券市場における炭鉱のカナリアだ」。炭鉱のカナリアの続き。おさらいだが、canary in the coal mineはsomeone/something that is an early warning of danger (ShareAmerica)。例文は、ETF市場を見ていると債券取引上の警告が読み取れる、という内容の記事の見出し。

 

記事本文中には、

 

The Cassandras were partly right:

 

という文が出てくる。カサンドラはギリシア神話に登場するトロイの王女で、同国の滅亡を予言した。トロイの木馬に敵が潜んでいることを見破ったが聞き入れられなかった。ここから派生して、one that predicts misfortune or disaster (Merriam-Webster)の意味で使われる。要するに、canary in the coal mineとほぼ同じということ。

 

なお、この記事の筆者はFTのスターコラムニストのジリアン・テット氏。かつて東京支局長を務めた際には、日本の不良債権問題を精力的に取材。本にまとめたりもした。現在は米国ワシントン駐在のエディター・アット・ラージ。本社の編集長候補と目されていたが、1月の人事で編集長には選ばれず。社内関係者によると、「権力闘争に敗れた」ということだそうだ。

 

Image: Medium(絵はカサンドラ。ジリアン・テット氏ではない)

 

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