Maybe we didn’t need John Bolton to hammer home the point. (The Washington Post)

 

「このポイントを力説するのにジョン・ボルトンは必要なかったのかもしれない」。ボルトン前米大統領補佐官の著書についての話。最近、この話から例文を紹介することが多いが、他意はない。この話題が米メディアの最大の関心事の一つであり、私が読んだり聞いたりしている頻度が多いに過ぎない。hammer sth homeはmake certain that something is understood by expressing it clearly and forcefully (Cambridge Dictionary)。要するに、ボルトン氏の著書に書かれていること(トランプ大統領がいかに問題のある人物か)は誰もが知っていることで、ボルトン氏の情報は言わずもがな、と指摘している。

 

ちなみに、この解説記事は"Today's WorldView"という名前の国際情勢についての解説コラムで、平日毎日掲載される。軽いタッチの記事だがなかなか面白く、お勧めだ。海外取材網をそれなりに整えている米メディアは今ではほとんどなく、新聞だとニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストくらい。NYTは昔から国際ニュースが充実していることで知られていたが、WPも海外販売を強化するため、近年力を入れている。NYTのように過剰なバイアスがかかっていない分、WPの記事の方がベターかもしれない(WPの記事が優れているという意味ではない)。両社とも通信社(APやロイター)の記事を併用しているが、こちらは中立的で信頼できる。

 

結局、トランプ政権側が求めていたボルトン本の差し止めは米連邦地裁に却下された。他方、機密情報が含まれていないかどうかを確認する政府の審査結果を待たずに出版に踏み切った、と同地裁はボルトン氏を批判。ボルトン氏自身が刑事責任を問われる可能性もあるとした。トランプ大統領は"BIG COURT WIN against Bolton."と勝利宣言している。

 

Image: Insider Paper

 

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