“Simon & Schuster is fully supportive of Ambassador Bolton's First Amendment right to tell the story of his time in the Trump White House,” said Julia Prosser, vice president and director of publicity for the publishing house. (The Washington Post)

 

「ボルトン大使の修正第1条で保証された権利を全面的に支持する」。昨年解任されたボルトン前米大統領補佐官がホワイトハウスでの内幕を描いた著書を今月23日に出版する予定、との記事から。何も説明がないが、合衆国憲法修正第1条のことだ。米国人なら説明がなくてもわかる。

 

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Article [I] (Amendment 1 - Freedom of expression and religion) 
Congress shall make no law respecting an establishment of religion, or prohibiting the free exercise thereof; or abridging the freedom of speech, or of the press; or the right of the people peaceably to assemble, and to petition the Government for a redress of grievances.

 

修正第1条[信教・言論・出版・集会の自由、請願権][1791 年成立]
連邦議会は、国教を定めまたは自由な宗教活動を禁止する法律、言論または出版の自由を制限する法律、 ならびに国民が平穏に集会する権利および苦痛の救済を求めて政府に請願する権利を制限する法律は、これを制定してはならない。

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先日、最近のニュースではFirst Amendmentが頻出と書いた。この話もそうだ。ボルトン氏の著書には国家機密が含まれているとしてトランプ大統領が出版に反対していたり、ボルトン氏が統括した国家安全保障会議(NSC)が該当部分の削除を求めたりしていた。他では、ミネソタ州での黒人男性暴行死事件を受けて全米で起きた抗議活動を抑え込むのが修正第1条違反であるという主張がメディアで連日取り上げられた。

 

また、コロナ対策での外出規制禁止措置で教会に行けないことや、トランプ大統領のツイッターに批判的な意見を書き込んだ人物のブロックが修正第1条に違反しているとして司法判断に委ねられたりしたこともあった。米国民主主義の根幹に関わる条項だけに、ニュースになることが多いわけだ。

 

前にも書いたが、ボルトン氏にはインタビューさせてもらったりしてお世話になった。今後のご活躍を祈念している。

 

関連記事は↓

https://ameblo.jp/n-11522/entry-12593766055.html

 

 

 

Photo: ABC News

 

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