暑すぎて、蚊もなりをひそめてます。




さて、待ち望んでいた絵本が出版されていましたニコニコ飛び出すハート

カナダの
詩人ジョーダン・スコットさんと
画家で絵本作家の
シドニー・スミスさんの絵本。

お二人の共作は2作目、2年ぶりです。

今年3月に本国で出版、
もう日本で読めるとは
嬉しいしらせ。



『おばあちゃんのにわ』
ジョーダン・スコット 文
シドニー・スミス 絵
原田勝 訳




おはなしは
詩人ジョーダン・スコットさんの
おばあちゃんとの思い出から。

原題のMY BABA'S GARDENのBABAはポーランド語でおばあちゃんを意味するそう。


ポーランドで生まれ育ったおばあちゃんは
第二次世界大戦でとても苦労をし
戦後、カナダに移民し

大きな道のそばにある
元はニワトリ小屋だった家にすんでいます。




この来歴だけでおばあちゃん達が
どれほど苦労されたのだろうと
胸がつまります。


「ぼく」は毎朝
夜明け前に
父に車で連れられ
おばあちゃんの家で
朝ごはんを一緒に食べ
おばあちゃんの家から学校に行きます。




あまり英語がしゃべれないおばあちゃんと
「ぼく」は身ぶり手ぶりで、
さわったり、笑ったりして
言いたいことを伝え合うのです。




無言で交わされる
おばあちゃんの
生活への自信と
孫への愛情が

シドニー・スミスさんの
情感豊かな絵から
切ないほどに伝わってきます。


特に
文のない絵だけのページが秀逸で 
自分の記憶と重なり
思わず目頭が熱くなりました。


シドニー・スミスさんの絵は
光の表現が多彩で、
隅々まで物語があります。

いつか原画でその魔法を観てみたいと願っています。


絵は全てシドニー・スミスさんの
インスタグラムからお借りしました

ラジオ深夜便
「ないとガイド、本の国から」で

本屋TItleの店主で
書評家の辻山良雄さんが
紹介された本の一冊が
こちらの絵本でした。
(24日まで聞き逃し配信があります)
(絵本の内容が最後まで語られます)







前作の『ぼくは川のように話す』では
吃音の少年の「ぼく」が
川の流れに気づきを得る話

『おばあちゃんのにわ』では
言葉を交わさなくても
心通じ合わせる祖母と孫の話

どちらも
「本当のコミュニケーションとはなにか」を
考えさせる絵本だと辻山さん。

絵本の仕掛けについても話されていて
思わずカバーを外して
確認したのでした。

絵本の紹介をラジオで話すなんて
難度の高い語りにうなりつつ
共感しきり、
何度もうなずきながら耳を傾けました。





吃音の少年は
祖母と朝食を食べる少年でもあって
ジョーダン・スコットさんの
少年時代が立体的に見えてきて

誰かに語らなくても
たしかにあった
内的時間の豊かさが
二冊には静かに、濃く詰まっていました。


おすすめの絵本です。










おまけ その1


宮﨑駿さん原作の映画を数名で
子を交えて鑑賞。

幼児連れの家族がいましたが
幼児には難解だったのではと
内心同情・・・。

時間の都合でIMAX鑑賞にしたら
作品世界に没入できて正解でした。







おまけ その2




『ぼくたちの哲学教室』を子も鑑賞しました。
いわく似たような授業を小学で受けていたとのこと。
確かに、教科学習で徹底して相手の意見を「聞く」こと、聞いた上で自分の意見を考え話すことに手間と時間をかけた授業を受けていました。
自分が受けた教育の印象で今の教育は語れないよ物申すと指摘されました。




おまけ その3

聞く読書、Audibleが3ヶ月無料体験キャンペーンを開催しています。18日まで。
コイン廃止の折、聴き放題対象外に聴きたい作品が集中して休止しましたが、久しぶりに無料体験を申し込みました。




翻訳小説は少ないですが

『われら闇より天を見る』や


フィリップ・K・ディックは聴き放題で読めます。


文庫の五十嵐大介さんの表紙に惹かれた
辻村深月さんの『島はぼくらと』は
これから配信です。



 夏の草むしりのお供になりそうです。




みなさまが健やかにお過ごしでありますように。