あっという間に
10月も半ば




金木犀のかおりをかいだのは
もう半月前?










シーズン2放映開始にかこつけて
「SPY+FAMILY」を観て和み




子は
友達と先生にあつく推され
こちらも今更ながら
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を
観始め
あっという間に
観終わった・・・
(一気見、早すぎ泣き笑い






そんな初秋に観た映画。



『秘密の森の、その向こう』





セリーヌ・シアマ監督の前作
『燃ゆる女の肖像』



こちら物語も映像も良かったです。

主人公達の言葉にしきれない
激しい思いに重なるかのような
胸に響く海鳴りが
印象にのこり

次の作品は
映画館の音響で聴きたい、と
思ったのでした。







秘密の森の舞台は秋。

朱や黄にいろづいた
森の中で
8歳の少女が

同い年の母と出会い
遊びます。

母の実家に誘われると
大好きな亡き祖母もいます。


あの世この世も
SFのお約束も関係なく

三人の時空は穏やかに交わります。







狂おしいほど

哀しいとか
さみしいとか
愛おしい思いが
力を及ぼして

時空が重なることって
あるのかもしれない。

本人たちは気づいていないだけで。


そして記憶に加えられた温かな思いが
過去や未来の自分を
慰めてくれることがあるのかもしれない。


そんなふうに
困難な現実を乗り越えるための
空想に身を委ねるのもいいなと
素直になれる
優しい作品でした。






















『荒野に希望の灯をともす』




中村哲さんの

裏切られても裏切らず
人々の希望をつくった生き様を

子にも知ってほしいと
一緒に観ました。

なかなかタイミングが合いませんでしたが
ロングランのおかげで観ることができました。
上映館は少ないながら
今も多くの観客が訪れています。


映画では
アフガニスタンやパキスタンの
現地の人々の厳しい現実が
たたみかけるように
写真や当時の映像で描かれます。


著作やテレビ番組だけでは
恥ずかしながら
想像が及んでいないことも多く

長期間撮影された
映像作品の物語る力の強さを感じました。









不条理に復讐する。

不条理に一矢報いる。


その思いで





中村さんは
アフガニスタンの乏しい医療体制のなかでも

見捨てられていた
ハンセン病患者の治療に尽力され

医療の届かない
険しい山奥の村に診療所を開かれます。

戦火のなかでも。


診察を待ちながら亡くなる子があとをたたず

医療以上に必要なのは
きれいな水と食料だと

干ばつで餓死しそうな人々のために
日本で寄付を募り
大量の食料を届け

独学で土木工学を学んで
大河から用水路をひき
緑土を取り戻そうとします。





“沙漠が緑になるのなら
心から神がいると信じよう”







用水路の距離20km超。
素人がたてた
無茶にも思える計画は
次第に人々に希望をもたらします。

避難民達も
噂をききつけ
武器よりも
自分たちで国を復興させようと
手掘りで加わります。


作業中に米軍ヘリから
機銃掃射で危うい思いをしたことも

誘拐殺害、
事故死した仲間もいる。

洪水で数年の努力が水泡に帰したこともある。


それでも
鋼の意志で
複雑怪奇な現地勢力と
やり取りしながら


郷里で今も役立つ
山田堤を参考に
江戸時代の古文書を読み解き

試行錯誤を繰り返して
激流のクナール河に合うような
堤を作り上げます。


大河になだらかな弧を描く堤は圧巻でした。

 




映画では
中村さんの積年の厳しい横顔
現地の人々と共に働く姿の数々
笑顔を映します。







西日本新聞特集サイトより









水路がひらかれ
水遊びする子の姿に
中村さんは
重病で亡くした幼い我が子を見ます。













西日本新聞特集サイトより













2019年、中村さんが73歳のとき
長年の仲間5名とともに
凶弾に命を奪われます。
警戒していたなかでの
悔しく痛ましい出来事でした。










この作品はDVDになっていますが
映画版では新たに

中村さん亡き後も
志を継いだ人々によって水路が拓かれる様子が描かれています。



















私も子も観られてよかったです。


















西日本新聞のサイトに中村哲さんの来歴
連載記事、
緑土が蘇った地域が紹介されています。
わかりやすい子ども向けのページにリンクをはっておきます。































長々とありがとうございました。
皆さまが健やかにお過ごしでありますように。