マツダの車に付いて来る「インテリジェント・ドライブマスター(i-DM)」
(下の写真はウェブサイトから拝借しています)
最初の一か月ほどは全く気にすることなく運転していた。マツダコネクトの画面に表示するのも、ナビか燃費の画面で、たまーにi-DMをチラ見する程度。
すると、「良くない運転」を意味する白いゲージがブレーキ、ハンドル、アクセルとも伸びていて、スコアも1st STAGEで3.0~4.0程度と、i-DMからはあまり評価されていないことがわかり、運転技能に自信を持っていた自分にとって、なんだかそれを否定されている気分になって、まったく面白くない機能だと思っていた。
しかし、お盆休み明けくらいから、燃費画面を見るのも飽きてきた(通勤では、いつも朝の往路は17km/l程度、夕の帰路は13km/l程度と同じなも)ので、ひとつi-DMについて真剣に取り組んでみるか、と重い腰を上げた。
タコメーター&スピードメーターのパネル中央に表示されるランプが「青」になると加点され、「白」になると減点される仕組みなんだなということを理解して(まぁ一応取説で知ってはいたが)、どういう時に「青」になるのか、そしてどういう運転操作で「白」になるのか、色々試してみた。
そこで理解したことは、青ランプを出すには、
- 停止状態から発進時、ブレーキペダルを離してから一呼吸置き、アクセルペダルを最初の瞬間だけは丁寧に、それから間髪いれず強めにグッと踏み込んで加速をする
- 減速時も、ブレーキペダルをダラダラと弱めに踏むのではなく、最初の瞬間だけは丁寧に、それから比較的強めにグッと踏み込んでGを感じながら減速する
ということだった。また、白ランプが出るのは、
- 停止状態から発進時、ブレーキペダルを離して間髪置かずにアクセルを踏む
- アクセルペダルやブレーキペダルを踏み込んだ状態から、パッとペダルから足を離す
- ブレーキペダル⇔アクセルペダルを間髪入れずに踏みかえる
- 交差点の右左折時やきついカーブで、スピードを出したまま進入し、旋回中に大きく切り足すような操作をする
- 急ブレーキ、急発進
などの時。そういうことを徐々に理解して、ゲーム感覚でなるべく青ランプが付くように運転をするようになってしばらくすると、1st STAGEでは★マークがならび始め、クリアすることが出来た。
1st STAGE1をクリアすると、2nd STAGEに進むわけだけど、基礎点(1分毎のスコアを示す棒グラフ)が、ステージ1では5.0だったのが、ステージ2では4.5と厳しめになった。つまり、1st STAGEでは白ランプを灯しさえしなければ高スコアを出すことが出来たのだけど、2nd STAGEでは青ランプを積極的に取りに行かないとスコアが最高でも4.5ということになる。
積極的に青ランプを狙うには、i-DMが評価してくれる運転を一層心掛ける以外ない。そうすると、自然と
- 交差点の右左折では、十分に減速する
- カーブのキツさや勾配に気を付けて、カーブに進入する前に、必要に応じた減速をする
- 前車との車間距離を多めにとり、前車のブレーキに慌てないようにする
- 前車のさらに前方も見て、なるべくアクセルやブレーキの踏みかえを控えるようにする
など、「急」が付かない運転をするようになった。また、信号機の先頭に立つと発進時に青ランプを得やすいことから、以前であれば前車が黄信号や赤信号に変わる瞬間に交差点を通過する時は、自分も慌てて交差点を通過する、マナーの悪い運転をしていたのだが、
- 信号機の状況を前もってみて、交差点通過時には赤になりそうだと判断したら減速し、信号機の手前で停車する
ことも心掛けるようになった。そうこうしていると、急加減速が少なく、ハンドル操作もなめらかで、前方に注意を払う運転になってきた。またいわゆるエコ運転ではなく、加速や減速はしっかりと行う、メリハリのある運転にもなってきた(まぁ、これは以前からそうだったのだけど、荒かった)。
とはいえ、2nd STAGEから10日ほどたっても、★が全く増えず☆が並んだまま(★が連続5回になれば次のステージに昇格するようだ)。アベレージスコアも4.6程度。一体どうやったら上のステージに上がるのかわからず、ついにネットで調べたところ、i-DMのスコアアップの条件やi-DMで青ランプを出すためのテクニックなど、様々な情報がすでに出ていて、それらを読んで、自分で辿り着いた気付きとほぼ同じであることがわかった。
今、2nd STAGEで、直近の3回はスコア5.0。アベレージも4.7まで上昇したので、この調子で頑張ればまもなく☆が★に変わっていきそう。最初はとても否定的に捉えていたi-DMだったけど、意外にも最近はi-DMを楽しみに運転する自分がいる。
運転手の運転意識や技能を変えていこうとするなんて、マツダって変な会社だなぁ…。