次の日に、妹が入院している精神病院のケースワーカーに電話をした。

 

ミー:

手術の説明と同意書のサイン、入院の手続きをする予約日を次の週に変更することはできないでしょうか?次の週であれば確実に私か私の子供が行けるんですが…

それに兄の「直前じゃないとわからない」って、その直前がいつ?なのか、いつケースワーカーに連絡をしますとか、そういう一言ってありませんよね?

兄がダメだったら従兄に行ってもらうように頼んだけれど、従兄にもずっと返事を待たせるのも悪いかなと思いまして…

 

ケースワーカー:

そうですね…いつお返事しますっていうご提案はありませんでした。

確実に行ける日の方がいいのかな?うーんと…そうなると、妹さんに同行する看護師の配備がどうなっているのか?をまず確認をして、大丈夫であれば大学病院に電話をして変更をお願いしないといけないので…とりあえず、確認をしてから折り返しの電話をかけてもよろしいでしょうか?

 

ミー:

そうですよね、いろんな手配がありますよね…大変なことをお願いしてしまってすみません。よろしくお願いします。

 

----------------(折り返しの電話を待つ)-------------------
ケースワーカー:ミーさん、お待たせしました。同行する看護師の配備を確認したあとに、一応…お兄さんにも連絡を入れてみたんですよ、ミーさんからそういう提案があったということを…。そしたらお兄さんが「その日は行けますから」と言ってくださったのでー!予約変更をしなくて大丈夫なので、お兄さんにお願いすることにしました。それでよろしいですかね?
ミー:え?(かなり驚く)だって昨日の兄は「直前じゃないとわからない」って言ってたんですよね??昨日の今日でそんなに変わるもの??
ケースワーカー:はい、直前じゃないとわからないと仰っていましたが、先ほどのお電話ではお兄さんが「行けます」と仰ったので、お願いすることにしました。電話をして良かったです。

 

ミー:(なんなんだよ!アイツ!急に態度を変えてきやがって!とイラっとした)

あ、そうですか…ではそれでお願いします。

 

ケースワーカー:

それとですね…ミーさん、ちょっといいですかね?

お兄さんがですね、妹さんの手術の日に病院に行きたいと仰いまして…

 

ミー:

えー!?(驚)なんで急に?

(心の中で兄と一緒になるのは嫌だ!と強く思った)

 

ケースワーカー:

でもミーさんとはお会いしたくないんだと仰いましたので…手術の日はミーさんが立ち会ってくださること、手術後の説明もミーさんが聞いてくださることをお伝えしまして私から「手術の前日に入院をするのでその日はいかがですか?妹さんも喜ばれると思います」とご提案をしました。

そうしたら「では手術の前日に伺います」と言うことになりましたので…それでよろしかったですかね?

 

ミー:(兄と会わなくてよかったとホッとした)

いいんじゃないでしょうか。妹も喜ぶと思います。いろんな配慮をしてくださってありがとうございます。

いろいろとご迷惑をおかけしてしまってすみませんでした。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

はぁ~(ため息)

なんなんだよ!アイツッ(兄)!!

いきなりの方向転換はなんなんだよ!

ほんと気まぐれな奴だな!

本当は最初から行けたんじゃないのか~?と疑ってしまった。

 

そして、私に会いたくないって…

まぁ、私も兄に会いたくないからいいんだけどね。

 

兄は私に「生検検査の結果に行く」ってえらそうに言ったくせに、予約日を聞いて「その日は行けない」とケースワーカーに言うだけで、いつなら行けますという提示もしなかった。それっておかしいでしょーよ。行くって私に言った言葉は嘘じゃんと思ったし、相変わらず口ばっかりな奴だなと思った。

結局、私が都合をつけて行ったのに!お礼もなければぜんぜん音沙汰なしだからね(怒)

 

兄が何に怒っているのかは知らないけれど、私に対して怒っていることはわかった。

でも怒りたいのは私の方だから!

いつも口ばっかりで何もしない、えらそうな態度をするだけで譲歩もしない、自分の「兄として」「長男として」の体裁を守るだけで、頭の中で考えてばかりで結局は何もしない兄に呆れるよ…ほんと。

 

「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」って、有名な映画のワンシーンでのセリフがありますが、兄にも同じように言ってやりたい。

 

 

そうそう…先日、上の子が突然帰って来て「今日は泊まるから」と言い出して、面倒くさい!と思いつつ空いている子供部屋で布団を敷いていると

 

上の子:

そういえばさ~この間、下の子から連絡があってさ、お母さんには内緒にしてって言われてグチを聞いたんだけど(苦笑)あれ?この話、下の子から聞いてる?

 

ミー:(シーツをセットしていて忙しい)

え?妹の関連の話?

 

上の子:

まぁ、大まかに言えばそうだけど…

伯父さん(兄)がさ、叔母さん(妹)の生検検査に行ってくれた下の子に連絡をしたかったようで…でも伯父さん(兄)は下の子の携帯電話の番号を知らないからどうやら伯母さん(兄嫁)に下の子の電話番号を聞いたらしい。

そしたら伯母さん(兄嫁)から下の子に連絡があって「そう言ってるんだけど私から教えてもいいかな?」って打診があったんだってさ。

その時に下の子がかなり怒ったんだって。

「なんで伯母さん(兄嫁)に聞くの?本来であればお母さん(ミー)に連絡をして聞けばいいことなのに!お母さん(ミー)に連絡をしたくないからって伯母さん(兄嫁)を使って知ろうとするなんて筋が違うよ!」って伯母さん(兄嫁)に言っちゃったらしい。

そのことで下の子が「伯母さん(兄嫁)は関係ないのにかなり怒っちゃったんだけど…大丈夫かな?」って聞いてきたから「伯母さん(兄嫁)の方が下の子よりも大人だし、サラっとしている人だから気にしてないよ。大丈夫だよ」って言っておいた。

 

ミー:(手を止めて)

えー!!(驚)そんなことがあったの!ちょっと、ヤダー!子供にも、兄嫁にも、ほんと申し訳ない…(絶句)

 

上の子:

え?別にお母さん(ミー)が申し訳ないと思わなくてもいいんじゃね?下の子が言ってることは事実なんだし、お母さん(ミー)に触れずにそうしようとした伯父さん(兄)が悪いんだから。

それにさ、お母さん(ミー)に触れようとしない伯父さん(兄)って、どんだけ自分がバツが悪いことをしていると思っているんだろうか(笑)アハハ

だってそういうことでしょ?

気持ちが弱いよね~だったら最初から強気でやらなきゃいいのにさ(笑)なんで素直にお母さん(ミー)に頭を下げないんだろう?って感じ。

そんな伯父さん(兄)に振り回されちゃう伯母さん(兄嫁)は可哀想だとは思うけど、下の子が言ってることに反論しなかったようだから「伯母さん(兄嫁)は下の子の気持ちをちゃんとわかっているんだと思うよ」って下の子に伝えた。

 

 

 

上の子は笑いながら話をしていたけれど…私は言葉が出なかった。

兄と私の仲が悪いことで、迷惑をかけている=周りに不快な思いをさせているんだと思った…。

下の子はこんな思いをしていたにも関わらず、私には何も言わなかった…悪いことをしたなぁと胸が痛くなったし、兄嫁もどんな気持ちになっただろうか…と思ったら胸が締め付けられた。

 

兄が私に会いたくない理由って、この件も絡んでいるんだろうか…兄嫁との関係性も悪くなったのかもしれないし。

私が子供達に「兄は悪い人だ」と洗脳していると思ったのかもしれない…でもまぁ、もうどうでもいいや。兄の事を考えることの方が面倒くさい。

 

 

 

上の子:(笑いながら)

そう考えると、お父さん(主人)ってさ、お母さん(ミー)の扱い方が上手だと思う(笑)

だってお父さん(主人)は「ありがとう」「ごめんなさい」「よろしくお願いします」ってすぐ言うじゃん。その言葉しか発しないオモチャのように(笑)

そしてお母さん(ミー)にすぐ頭を下げるでしょ。頭を下げて丁寧にお願いすることによって、お母さん(ミー)がちゃんとやってくれる人だっていうことをちゃーんとわかっていて、お母さん(ミー)がやった後にはお礼を伝える(笑)ここまでがルーティンになってるんだよ。

ある意味、伯父さん(兄)よりもお父さん(主人)の方が賢い(大爆笑)

伯父さん(兄)もさ、素直に頭を下げれば万事上手くいくのに~それが出来ない人ってプライドが高いっていうことなんだろうか?ま、伯父さん(兄)は頭も良いし学歴もいいからね。その点、お父さん(主人)は高卒だしプライドもないからラクだね(笑)

 

ミー:(ちょっと笑っちゃう)

あなたのおじいちゃん(舅)は兄よりも、もっと良い大学を出ているし社会的にもすごい地位までいった人だから、舅もそれなりのプライドも威厳もあったし、家庭ではかなりの亭主関白だったね~。

でもね、そんな中でも舅には「紳士さ」があったから、ちゃんと頭を下げる時は下げてくれたし、お礼もちゃんと言ってくれたし、私を立ててくれる時もあったんだよ。兄とはそこんところがぜーんぜん違うんだよね。

 

上の子:

あ、この話をしたっていうことは、下の子には内緒にしてくれる?(苦笑)怒られちゃうから。

 

ミー:

はぁ?今更~なにッ?

あのさ…だったら言わないでよ~(ため息)

私も聞きたくなかった(苦笑)

 

 

上の子って、昔から何でも私に報告をしてくれるんですよ~(笑)下の子に手がかかった分、私がすごく心配していることもわかっているから、監視?というか下の子のことをよく見てくれました。

小学校での出来事も「上着を教室の中でも着ていたから顔が真っ赤になって汗をかいていた」とか「靴下を脱いで裸足で鉄棒をやっていたから足が汚れているはず」とか…下の子の学校での様子をいろいろと教えてくれました。

だから下の子が帰ってきて「今日、教室で上着を脱がなかったから汗をかいたでしょ?」「裸足で鉄棒をしたでしょ?」と聞くと、下の子が「なんで知ってるの?どこから見てたの?」って目を丸くして驚いていました(笑)

 

20代後半にもなっているのに、未だに私にちゃんと報告をしてくれるとは…ね(苦笑)

 

 

まぁ、とにかく妹の手術の説明と入院手続きは兄が行ってくれることになったので任せることにしました。

従兄にも「兄が行くことになった」と連絡を入れました。