夜になって、従兄(母の甥、60代)から電話がきた。

 

従兄:

ミー、今日はどうだったんだ?その後の予定は?

 

ミー:(子供から聞いた話をする)

 

従兄:(妹のことを心配して)

そうか…手術になるのか…

でも生検検査の結果が「良性」だったら手術をしなくてもいいのか?

 

ミー:

妹の年齢だと良性っていうことはなくて、80%以上が悪性なんだって。

 

従兄:

でも残り20%の確率があるじゃないか?

 

ミー:

確率的にはそうなんだろうけどね…でも今日は、子供が手術日も決めてきてくれたから。ま、検査結果もちゃんと聞くけど手術をして全摘出する。

 

従兄:

検査結果って兄が行くのか?

 

ミー:

それがさ、精神病院が兄に連絡をしたら「行けない」「9/30以降じゃないと行けない」って言ったって(ため息)兄がダメだから私に打診があって、私が行くことにした。アイツ(兄)マジで使えねー

 

従兄:

ハハハ(苦笑)←兄がやることらしいと思った笑い方

そうか~兄は行けないって言ったのか。んじゃ、本当に行けないんだから仕方がないな。

 

ミー:

っていうか!(怒)だったら、いつなら行けるんだよ!って感じ。検査結果には行くと自分で言ったくせに…嘘ばっかりじゃん!行く気がないから自分の都合の良い日を先に言わないんでしょ!

 

従兄:(私をなだめようとする)

まぁまぁまぁ~(苦笑)

きょうだいなんだからさ、兄だって心配してるだろうし、兄ができる時にはちゃんと協力するさ~。

 

ミー:

いや…現に兄から私に連絡ないしね…。

結果的に私が動くことになって、兄も連絡しにくいのか、それで良しと思ってんだか知らないけど、私にも配慮がないんだよね。私のことなんか駒としか思ってないんだよ。

 

従兄:

そんなことはないだろうよ。

 

ミー:

もういい、もういいよ。アイツ(兄)の話はどうでもいい。私はもうアイツには期待しないし、何も頼まないことにしたから。いまニュースになっている人と同じで、アイツは心がないから思いやりもない人なんだよ。

脳科学者の人がニュースになっている人に対して『赤い色が見えない人に赤い色を説明するみたいなもの』って言ってたけど、それと同じで兄は人を思う優しさを知らないから、いくら言ってもダメなんだと思う。妹だけでなく、私に対しても思いやりがないし、自分は間違っていないと思っているんだろうから、何を言ってもムダ。

 

従兄:

そういう言い方はダメだぞ。きょうだいなんだから。仲良くしなきゃダメじゃないか。

 

ミー:

だったら兄にそう言ってよ。いつも説得しやすい私に言わないで!じゃぁ従兄に聞くけど、今回の妹のことで兄の思いやりを感じる??兄と電話で話した時に、きょうだいのことを思いやる兄を感じた???

 

従兄:(しばらく黙って)

…うーん、そうだな(苦笑)ハハハ。

あまり感じなかった…かもな…(ボソッと言う)

 

ミー:

でしょ!?

 

従兄:

そういえば…△△ちゃん(兄嫁)はどうしてるんだよ?兄と上手くやっているのか?なんか心配に思ったんだけど…

妹のこともどう思ってるんだろうか?

 

ミー:

兄とどうなのかは知らない。

2年前のお正月に会った時に、兄嫁から「いつもミーちゃんにばっかり妹ちゃんのことをお願いしちゃって…大変でしょう?ごめんね」と言われたけど、そもそも私は兄嫁に妹のことをお願いしようとは思っていないから、兄嫁にはそう言った。

兄と私でやることだと思ってるんだけど、実際は私が動いてやっていることは兄嫁も知っているんだと思う。

 

従兄:

ミーは○○ちゃん(母の名前)にそっくりだなぁ~(笑)その「兄嫁にお願いしようとは思っていない」っていう歯切れがいいというか、自分で背負い込むところというか…兄嫁を思っているからこその行動がさ。○○ちゃん(母)と同じだよ。それをちゃんと兄嫁にも伝えるところも、しっかりしていて、気前の良い所もさ。

 

ミー:

母の名前を出して、私を喜ばせて、私の気持ちを落ち着かせて、私が動けばいいと思って遠回しな言い方をしてるんでしょ?(苦笑)わかった、素直に騙されるよ。

 

従兄:

あはは(苦笑)そうじゃないけど、本当に○○ちゃん(母)に似てるなぁと思っただけ。

まぁな、昔から兄よりもミーの方がしっかりしているからなぁ~。それは誰もがそう思うことだし、妹もミーのことを信用しているから、ミーが今度の検査結果に行くって聞いて俺も安心したよ(笑)

 

ミー:

ほらね、いつも私ばっかりじゃん!

母にも何度もそう訴えたことがあったけど、母には「ミーばっかりじゃないし、ミーはそれを乗り越えられる人だから。そして乗り越えたミーは人として大きくなる」って言われた。でも兄は逃げてばかりで、母も兄には課せなくて、いつも私ばっかりが妹の世話も面倒もみてきたんだ。

 

従兄:

そうだな、ミーはいつも努力してきたな。我慢もしてたな…うん、わかるよ。

でもミーは1人じゃない。

ミーができないとか行けないとかあれば、兄じゃなくて俺を頼れ。この間もミーに言ったけど、俺、4月に定年退職したんだけど人手不足だから今もバイトでいるんだけどさ、自由が利くから。ミーが動けなかったり困ったりしたら俺に連絡をくれないか?兄よりも俺の方が都合はつけらるから。

 

ミー:

うん、そうする。

従兄に期待してるから、兄のように裏切らないでよ(笑)

 

従兄:

バカヤロ~(笑)

なんなら、検査結果も手術の日もミーが1人で心細いっていうなら俺も一緒に行ってやるぞー!(笑)

 

ミー:

あーそうね、でも面倒くさいから(笑)検査結果は大丈夫。

 

従兄:

なんだよ~面倒くさいって(笑)

でもよ、俺はいつでもミーの力になるからな。報告もちゃんとしてくれ。ミーも俺に言いたいことを言って吐き出せよ。

 

 

 

 

さすが…昭和の熱い男=従兄。

妹のことを心配して、こうやって連絡をしてくれた。これこそ、妹のことを思っている行動ですよ…。

 

反対に兄からは連絡がない。私の子供に連絡を入れて聞いただろうし、精神病院のケースワーカーからも聞いただろうから、私には全く連絡がないというこなのか…。

私が検査結果に行くことも当然と思っているんだろうか…ほんとイヤな奴。

 

この次の日の朝、目が覚めたら蕁麻疹が体中に出ていた…

ここ最近、蕁麻疹の薬を服用しなくても出なくなっていたのに、兄へのストレスによって出てきたんだろうな…(ため息)

薬をすぐに服用したけれどすぐには消えないから、かゆくてかゆくて…朝からもう大変でした。