12月に入ると…

3年前の出来事、2017/12/8の記事→【認知症の舅が…逮捕された】を思い出します。

 

舅(2014年に認知症と診断される)が1階に住んでいた時、舅が大好きなスーパーに買い物に行くのが日課になっていたんですが、そこで万引きをしたということでスーパーの保安員に捕まってスーパーで拘束されて、舅が激高して謝らないからスーパーの店長を激怒させて警察を呼ばれて、警察署に引き渡されました。

 

この頃の舅は自分で食事も作っていた(腐ってた食材を使用していることもありましたが…)し、自宅の住所と舅宅(1階)の電話番号は覚えていたし、私達と二世帯住宅で住んでいるということも警察官に伝えていました。ただ、2階の私達の家の電話番号がわからなくて、舅は警察官に「家に帰れば息子がいるから」と何度も言ってたようです。

 

警察官は1階の舅宅に電話をかけていたようですが、私がいる2階までは部屋のドアが開いていないかぎり電話の音が聞こえません。

私は全く気づきませんでした。

いま思えば…私は舅が帰って来ていないことにも気づいていなかった…んですよね。

心身ともに疲れていた頃だったからな…。

警察官が舅が言う「家に行けば息子がいる」という言葉を信じて、舅を家まで送ってくださったということでした。

 

認知症の舅が…逮捕された】の記事を読み返すと、この事件の内容で終わっていますが…実はこの後、続きがあるんです。私の気が動転していて、書き忘れていますね。

 

私が身元引受人と上申書に記入した後に警察官が帰って、舅の部屋で暖房をつけて部屋を暖めながら、万引きした状況を聞くために舅と話をしていたんです。

 

家にいた末の子供が、私が警察官に呼び出されて外へ出たっきり戻ってこないから心配して、インターホンをつけて玄関先で私と警察官が話している内容を一部始終聞いていたようなんです。

(私は子供に知られないようにと配慮して、警察官を家にあげないで外で話をしていたのにィ~)

 

主人が帰宅して、末の子供が「お父さん!大変だよ!さっきまで警察が来てたんだよ!おじいちゃんが万引きして捕まったらしい!早くおじいちゃんの所に行ってきて!」と伝えちゃって、主人が「お母さん(ミー)はどこ?」と聞き「おじいちゃんの所にいる」と子供が伝えたから、主人がコートを着たままで、すごい勢いで内階段を下りてくる音がしたと思ったら、舅の部屋のドアをすごい勢いで開けて…舅に向かって大声で怒鳴り始めました。

 

主人:

オイッ!!お前!なにやらかしてるんだーッ!!!!

万引きだとォー!!ふざけるなッ!!

お前!人の物を盗ってはいけないっていうことを一番知ってるんじゃねェーのかよッ!!

大学で法律の勉強をしたって、えらそうに言ってたヤツが!!

本当に!!なーにやらかしてるんだよ!!!

俺達に迷惑をかけんじゃねェー!!!!

 

舅に怒鳴り散らしていました…。すごい剣幕でした…。あんなに怒って、怒鳴っている主人をみたのはこの時が初めてでした。

食って掛かるように、前のめりで、巻き舌で、腹の底から声を出してるっていうぐらい、何もかも強くてすごい迫力でした。

今でもこの光景が私の脳裏に焼きついています。

 

私は主人が舅に衝突しないようにと、主人の腕を引っ張りましたし「誤解だから!万引きじゃないから!」を繰り返して言いましたが、主人の怒りは静まることがなく、舅も「違うんだ!」と言い張ってその時の状況を舅なりに一生懸命に説明していましたが、曖昧で…多分、もう忘れてるんです。

 

舅が何かを言うたびに主人が畳みかけるように怒るから、次第に舅がシュンとしちゃって私の後ろに回って来ました。

 

それでも主人が「人の物を盗ったらどうなるのか!お前が一番よーくわかってんだよなぁー!勉強してきたんだから!大学まで行ってよー!」と私の後ろにいる舅に対して怒鳴ってました。

 

前のめりになって怒っている主人の体を私が抑えて「もう、おしまいッ!お義父さんもわかっているんだから、間違いだったんだから!」と何度も言いましたが、本当は「認知症という病気なんだから!」って言いたかったんだけど、舅がいるから認知症という言葉は言えませんでした。

 

主人があんなに怒るなんて…

よほどショックだったのか、過去に何かあったのか、私にはよくわかりませんが、本当にびっくりしました。

 

舅もすごく元気がなくなっちゃって…

「今日はすごく疲れたから、もう寝ますから大丈夫」と言って、夕飯も食べずに寝てました…。

 

次の朝、出勤する前に舅の様子を見に行くと寝てました。

よほど疲れたんだなって思ったことを記憶しています。

 

舅にかわいそうなことをしたな…って、今でも思い出すたびにすごく思うし、胸が痛みます。

 

あの日、私が仕事から帰宅して、舅が在宅しているかを確認していれば舅が夜遅くまで警察署にいることはなかったし、舅宅の電話の留守電を聞いて警察署まで迎えに行けたし、私から主人にちゃんと説明もできたんだろうに…。

 

舅が事件を起こしたスーパーへ買い物に行くたびに舅を想うし、その当時の店長は異動していないけれど、舅の横柄な態度に怒って怒鳴った副店長はまだいるので、その人を見るたびに舅の事件を思い出して嫌な思いになります。

 

でも、この事件がきっかけとなって施設入居を考え始めて、介護認定も上がったし、次の年(2018年)1月末に入居ができた…結果的にはいい方向に向かいました。

 

この出来事は私の中で、一生忘れることができないでしょう…