精神障害&軽度知的障害者の妹(40代)のグループホーム入居の記事を長々と読んで下さって、たくさんの応援もありがとうございました。

皆さんのコメントを読ませていただいて、とても嬉しく思いました。また、口ばっかりの兄に対してのコメントを読んでいたら、ふと…私の母(2014年他界)の言葉を思い出したので書かせてください。

 

私の母はいい意味でちゃらんぽらんで~(笑)ユーモアがあって、発想がとても面白い人でした。いろんなことで悩む私を「ミーはクソがつくほど真面目すぎる!私の娘とは思えないわ~。もっとラクに生きなさいよッ!」と言っては、私の気持ちがラクになる言葉をいくつもかけてくれました。

 

口ばっかりで、兄としての威厳だけは強く主張してくる兄と衝突した時も、母は「あーあの子(兄)ね、父親にソックリだから仕方がないのよォ。私の育て方がいけなかったのかもしれないけれど、あの子(兄)は変わらないから、こっちが対応を変えた方がお利口さんよ」と…。

 

私が「そんなの、不公平だーッ!なんで私が変わらなきゃいけないの?私は悪くないのに!私ばっかりが我慢しなきゃいけないなんて嫌!」と母に喰いつきました。

 

すると母が「ミー!落ち着いて聞きなさい。いい?ミーは孫悟空を手のひらで操るお釈迦様になりなさい!」と言いました。

 

「お釈迦様は遠い所からいつでも見ているし、孫悟空が逃げようとしてもお釈迦様の手にひらから逃げることができないでしょ?それと同じで、兄が嫌なことや何かを言ったとしても、まずはミーがお釈迦様のように遠目からみて冷静でいること。そして、兄を手のひらで管理して操縦…っていうのかな~コントロールしなさい。それでも兄がダメなら、手のひらをギュッと閉じてギャフンッとさせればいい(笑)お釈迦様が孫悟空に罰を与えたようにね!」

 

昔、観ていた「西遊記」のドラマで、筋斗雲に乗った孫悟空役の堺正章さんがお釈迦様役の高峰三枝子さんの手のひらから逃げられないという映像を思い出しました。

 

母が言う理論はわかりますが…そんなの、兄にキツく言われたら興奮するからできない!ってずっと思っていました。

母にそう言われた後も兄と衝突しては母にグチっていました。

 

母は「ミーはまだまだお釈迦様にはなれてないのね~」って笑って「孫悟空は兄だけじゃなくて、○○くん(主人の名前)も子供達にも当てはまることなのよ。兄にできないってことは、○○くん(主人)にも子供達にもすぐに怒るミーがいるってことよ。そんなんじゃダメダメ!深呼吸して冷静になりなさい。そうすると、お釈迦様のように広い視野が見えてくるから。そうすることによって正常な判断ができて、相手をコントロールできるはずよ。そうすればミーが一番ラクになってくるの。日々、勉強!頑張んなさい!」

 

母がいた頃は四苦八苦の連続で、お釈迦様になるまでの道のりが長くて険しく、到底なれるものではなかったけれど、最近は少しではありますが手応えを感じるようになってきたような…そんな感じがしています。

 

妹が新規グループホームの入居を決めた時に、兄がいろいろと口を出してきましたが、私が最後に投げかけた言葉「文句や意見があるならそれなりに動かなきゃ~。兄みたいに言うのは簡単なんだからさ!」が兄にとって耳が痛かったんでしょう~(笑)

兄は「わかった」と、あっという間に引き下がりました。

 

これが母の言う「手のひらをギュッと閉じてギャフンッとさせればいい」ってことなんでしょうね。

できた!できた!(笑)