舅が認知症を発症して進行してきてから、尿と便の失禁があるのに「私は汚れていない」と言ったり「シャワーを浴びている」と言っていたけれど、入浴を一切しませんでした。

 

舅の顔や手が黒ずんでいることは、見ればわかりました。

唯一、舅が受け入れた介護サービスの訪問看護師が舅の鼠径ヘルニアの観察をしていたので、舅の体全体を看ていました。

足も真っ黒だったので入浴を促したようですが断られ、洗面器にお湯を入れて足湯のようにして洗ってくれたことがありました。

デイを勧めたり、ヘルパーに来てもらったりしても舅が拒否をし続けたので、舅の黒ずみは改善できませんでした。

 

舅の認知症を他人事のように思っている非協力的な義姉には、3ヶ月ごとに行く大学病院の認知症外来の付き添いに行ってもらうようにしていました。そうでもしないと、舅に会いに来ないし舅の様子を知ろうともしないので、舅の現実を義姉にみせるにはいい機会だと思っていました。

 

でも大学病院で長時間待っている間、傍にいる舅が放つ尿臭に気付いていないのか、舅が黒ずんでいることも気にしないのか、義姉は認知症外来の主治医に何も言わない。ただ、次回の検診予約をしてくるだけ。

舅の家の中が汚いこともわかっているはずなのに、ヘルパーを入れるとかデイに行ってもらって入浴をさせるとか、何かできることはないかっていう考えにもならないようで、舅の病院が終わると舅を送り届けてすぐ帰った義姉。

 

義姉は舅と離れて住んでいるからいいんですよね…

私と違って舅の罵声を浴びることもないし、くさいニオイを毎日嗅がない環境がある。3ヶ月に1回、大学病院に連れて行く時だけ我慢すればいい。あとは放置して「一緒に住んでいる弟(主人)に任せている、弟から何も報告がない」と主張すればいいんですから。

 

主人も私に任せっきりで何もしませんでした。

舅が黒ずんでいることを主人に言っても「そう?」と言うだけ。

舅を毛嫌いしているとはいえ、舅が汚くて嫌だとか、可哀想だなっていう思いもない。

 

舅がかかさずに参加していた地域交流会(毎月開催)に、顔や手が真っ黒で汚れた洋服で出かけていた舅。私はすごく不憫に思ったけれど主人は「風呂に入らない、着替えもしない舅が悪い」と言いました。

 

私も一緒に参加した時に手遊び歌を皆でやって、隣にいる人と手を合わせる時に舅の手と触れたことがありました。手が真っ黒…と思ったと同時に、他の参加者の方々に申し訳ない気持ちになりました。

 

施設に入居した現在は1週間に2回入浴日があるので、舅は黒ずみもなくキレイになりましたし、衣服も着替えているのでくさいニオイは全くしなくなりました。

 

舅がキレイになっても会いに行かない主人と義姉。

自分の親が汚すぎてその現実を見たくないっていう気持ちは、百歩譲ってまだわかります。

自分達の父親のことなのに、よくそこまで放置できるなぁ~とある意味、感心しています。舅に対して気持ちがないのかもしれませんが「人として冷たいすぎるな」と思ってしまいますね。