空から見ているように地図を理解できる人 | brand new song

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Rockじゃなきゃ愛せない

『ライオン~25年目のただいま』を観ました。






インドの田舎町で生まれ育った少年が
兄に連れられて出掛けた先で兄とはぐれてしまい
カラの電車に乗ってしまったために1600キロも離れた言葉が通じない町にたどり着いてしまう。

浮浪児として過ごし、悪い大人に拐われそうになりながらも
やがて少年は劣悪な施設で保護され生活するが
そこから助け出そうと働きかけている人の紹介で
運良く裕福な外国の家庭に養子としてもらわれてゆく。
やがて大人になった彼は
自分の幼かった頃の記憶と列車の時速等の計算式だけで故郷を探し出そうとする。
Googleアースの力を借りて。


これが実話だと言うのですごいです。



彼はある日突然ひとりぼっちになった日から
ずっとその環境に慣れ、立ち向かい、生きてきた。
裕福な暮らしを手に入れても、彼の心の奥にある喪失は消えなかった。

様々な悩みや苦しみの中で、彼がやっと見つけたなつかしい故郷。
実母との対面。

本編の最後に、その実際の画像が出ますが
泣けます。
少年がたった一人で生きてきた苦悩の歳月が思い出されて。


ただ悲しいことに
少年が兄とはぐれた日
その兄は列車にひかれて亡くなっていたこと

インドでは年間8万人もの子供が迷子になっているということ

こんな事実もあったなんて。

ユニセフではそんな子供達の保護を進めているいるようですが
主人公のような少年は本当にラッキーなだけで
本編にも出てきましたが、危険な目にあってしまっている子供達の方が多いんだろうな。

感動的でとても良い映画で胸を打たれますが
貧しく、読み書きを知らずに育つことがこんなにも大変だとは、と思い知らされます。
少年は結局、生まれ育った町も、自分の名前さえも間違って覚えていました。
少年の身元を探し出そうとしてくれる人に母親の名前も聞かれ
「母ちゃん」と答えるシーンは観ていて絶望感で胸がいっぱいになります。

彼には、幼い頃歩いた道が
空の上から見ているように地図を理解できたからGoogleアースで見つけられたんでしょうね。