トオルがトイレから帰ってくる間に
わたしはスマホをポッケに忍ばせて・・・
「ただいまっ!
いいこちゃんしてた?」
酔ってるにしてもなれなれしい・・・笑
これをコミュ力と呼ぶには無理がありすぎるだろ
「もう1杯頼もうかな~」と
トオルがメニューを見始めたので
すかさずわたしはポッケからスマホを取り出し
ドキドキ
「はい、もしもし・・・」
といかにも電話がきたような口調でしゃべりだした
※仕事の電話は普段、名字を名乗りますが
トオルに知られたくなかったので言いませんでしたww
「あ、お世話になります・・・あ、はい・・・はい・・・」
と胸のあたりで「ごめん」の仕草をしながら
席を立って外へ出た
耳になにも聞こえてこないスマホを片手に
いかにもな雰囲気で
うん、うん、と頷いてみせるみーさん
数分話した(?)かしら
そろそろいいかしら・・・と席に戻った
「ごめん~~~ 仕事でトラブっちゃってるみたいで」
「え?それは大変っ!ダイジョブそう?」
「いや~ほんとに悪いんだけど、いかないといけなくなっちゃって」
「え~~~~ やだやだ・・・」
「ごめん、この埋め合わせはまた後日に・・・」
「やだっ!!!」
ぐおぉぉぉぉ
おまえオトナなくせになんだその駄々っ子は
※てか声でかい
これがほんとのトラブルだったら
マジギレすっぞ
「ごめん、でもほんとに行かないと」
とわたしは強引にコートをうばい
腕にひっかけて
1000円置いて席を立った
1000円
足りないけどいいだろ・・・1000円で・・・笑
「また連絡するねっ!
気を付けてねっ!
頑張ってねっ!」
と言うトオルの声を背で聞きながら
駅に向かう途中に
トオルの連絡を受けることなくブロックさせていただいた
コミュ力高めを名乗るのなら
まずは聞き取りやすい声量から勉強した方がいいと思う
頑張れ、トオル・・・・
~完~
カローテのフライパン
4つの工程がいっぺんにできるので
忙しい朝に重宝するね
マーブルコーティングなので
汚れもサラッとこびりつかないよ
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わたしも早く彼が欲しい・・・
頑張れ40代
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