今、イタコが減少しているという…
イタコといえば青森の恐山が有名だが、実は全国にいるそうだ。
死者の魂を自らに乗り移らせ、その言葉を伝えるのがイタコの役目であるが。単なる死者降霊にとどまらず、人々の心を癒す役目も果たしている。イタコはヒーラーでもあるわけだ。
最近は、苦行を重ねてイタコになるのは割に合わないという理由で、イタコになろうという人が減っているらしい…昔からのヒーラーがいなくなるという危機が迫りつつある。
ヒーラーは、いざという時、頼りたい存在。いつもそばにいて欲しいわけではないかもしれないけれど。やはりいなくては、心のいきどころがないこともあるのだ。
イタコ減少の危機。イタコは日本の土着伝統でもある。その灯火を、なんとか守っていって欲しいのは、同じような生業の私だけではないだろう。いつの時代も、心の拠り所のプロは必要なのだ。