家族への不満

職場での不満

属するコミュニティへの不満

近所のショップ店員への不満

社会への不満

国への不満


不満ではない。

批判なのだと言うかもしれない。


ネガティブな感情を伴う批判は不満に他ならない。

心に苛立たしさを感じるなら、あなたのそれは不満に他ならない。




不平不満と悪口。

似て非なるもののようだが、実はその本質は同じ。

不平不満の行き着く先は誰かの悪口なのだ。


常に不満を口にする者がある。

「文句言い」なる者だ。

大抵の場合本人は気づいていない。


文句言いは、悪口言い。


他人に向けられたネガティブな念が自らに降りかかる……



「人を呪わば穴二つ」

という言葉がある。

穴二つは墓穴を意味するのだそうだ。

誰かを呪い殺せば墓穴は二つ。自分自身にも災いが降りかかる、という意味の言葉だ。




「文句言い」は悪口のネガティブな念を日常的に放つ。

そして常に己自身をもネガティブの念で包み込む。


まとったネガティブな念が己自身への呪いとなる。


幸せから遠退く……




自身を内観する。

己の心の深部に憤り、苛立たしさはないか。

常に留まる不満はないか。


一時的な怒りは良い。

一度放って手放せば良い。

怒りを表現し、心の外に追い出せば良い。




もしもあなたが心の深部の苛立たしさを認めたなら、日常の継続的な不満を発見したなら、今あなたにはそれを変えるチャンスがやってきた証拠。


あなたが悪いのではない。

生物に備わった恒常性が現状を維持しようとする。

危険を回避しようとする脳の性質が「文句言い」という性質を続けさせるだけのこと。


皆、自分を変えることができる。

いかようにも自分を変えられる。