地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功
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「日本全国に電柱は何本あるか?」 3分で答えましょう。

解なし。。。。わかる筈ないと思いながらも考えてみた。そもそも電柱って何メートル置きにあるんだろう?中央区の面積って?とかあれこれ考えているうちに時間終了。。。

フェルミ推定(つかみどころのない物理量を概算する)を活用して考える。(本書抜粋)

①アプローチ設定
単位面積あたりの本数を日本国土に展開する。(市街地と郊外に分けて総本数を算出)

②モデル分解
対象をモデル化して、単純な要素に分解する。市街地と郊外の「単位面積当たりの本数」と各々の「総面積」から算出する。この切り口がポイント。

③計算実行
市街地を50m四方に一本。郊外を200m四方に1本と仮定する。1K㎡あたり400本(市街地)、25本(郊外)となる。これを更に「因数分解」すると(日本の総面積)x(占有率)。日本の総面積は、東京-博多間の距離が約1200Kmで見た目長方形だから、1500Kmx200Km=30万K㎡。

市街地を20%,、郊外を80%と仮定すると。市街地の本数=30万K㎡x0.2x400本=2,400万本。同様に郊外は600万本よって結果としては3,000万本。

ふ~ん。なるほどね。(実際には3,300万本ということでかなり近似値が算出できる)

細かい枝葉の部分が気になり、先に進めないことが嫌になる。ここで挫けず分からないものを大胆に仮説して先に進むことが大事。

地頭力の本質は、3つ。

1.結論から考える仮説思考力

2.全体から考えるフレームワーク思考力

3.単純に考える抽象化思考力

地頭の良い人はたとえ話がうまい。う~ん、なるほど確かに。。。

フェルミ推定をどうビジネスに応用するか?という章は活用できる点がたくさんあった。問題解決の手法としては、ロジカルシンキングと共通する点が多いが、妙にハラオチできた一冊。