レイジ日本公演も全て終了し、
急激に左へと振れレッドゾーンにまで達した皆様の針も、
そろそろ熱も冷め、また中庸へと戻ってきた感じでしょうか。
そういや今日FM802にトムが
ナイトウォッチマンの方でゲストで出てて、
生ライブしてました。
やったのが、アコースティック版ブルーズ調ゲリラレディオ。
ボブ・ディランみたいになっててカッコ良かったです。
ライブ行ったらよかったな。
レイジが未だ闘争を止めないのを見ても分かる通り、
世界は実はまだまだ平穏ではない。
地球の至る所で貧困と差別と戦火と抑圧が渦を巻いている。
そんな困窮を極める国に於いて、
果たしてロックはどう鳴るか?
それが知りたくて、一本のアニメ映画を観に行った。
「ペルセポリス」。
以下にはその感想を記すので、
まだ見ておらず、少しでも情報を知りたくない人は、
亡命してて下さい。
生まれも育ちもイランテヘラン、
姓はサトラピ、名はマルジャン、
人呼んでマルジと発する女の子が、
激動する時代に翻弄される、
波乱の人生を描いた自伝的作品。
絵柄は青木雄二に酷似。
困窮を極める国に於いて、
果たしてロックはどう鳴るか。
まず、革命以後イランでは政府はロックを許可していない。
今調べた所に因ると、
2004年、クイーンのベスト盤が初めて正規で市場に出た
ロックアルバムなんだそうな。
では、それまではロックなど無かったのかと言えば、
どうやらそうではないらしい。
劇中、少女はロックを求めに怪し気な路地に赴き、
声を掛けてくる売人どもと値切り交渉、
ようやくテープを手に入れる。
政府が幾ら規制しようとも、
それでも若者はロックを自由を求める、
素晴らしいシーンである。
ただ、そのテープがアイアン・メイデンなのが、
些か拍子抜けだったりするが。
その上「PUNK IS NOT DED(原文ママ)」
と書かれたジージャンを着込んだり、
マイケル・ジャクソンの缶バッジ付けたりと、
何がなんやらな状態だが、
それ程情報量が少ないということなんだろう。
彼女は圧政を逃れ、
ウィーンへ留学、ハードコアパンクを聴いたりして、
青春を謳歌するが、失恋を切っ掛けにイランへと戻る。
生活での細かな悩みと、
母国が抱える問題のギャップがいちいち凄い。
しかし、それが作者の伝えたい事なんだろう。
どんな酷い状況にあろうとも、
若者はロックを聴き、パーティを楽しみ、恋をする。
そこに於いては日本の若者と何ら変わらない。
彼女は左翼な家族に生まれながらも、自身は運動家ではない。
ただ淡々と、自分の半生を描く。
この映画はレイジ的行くぜやるぜな闘争ではないが、
自分を語る事で、イランの歴史と問題が見事にあぶり出され、
結果、それを全世界に知らしめる事に成功した。
闘争とは決して拳を振り上げる事だけではない、
という事をレイジを観た次の日に教えられた。
まぁ、本人に闘争の意志があるのかどうかは知らないけど。
折角なんでメイデンでも紹介したいところだが、
俺の部屋には無い。
メイデンって何か苦手なんよな。
代わりにSOADで。
彼等はイランの隣国アルメニアの人々
と言う事で。
(生まれ育ちはロサンゼルスだが)
メタルと民族的な変わったメロディが
渾然一体となってて素晴らしいです。
レイジとともにラウドロック界で、
数少ない重要なバンドの一つ。
にも拘わらず何故休止。
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