「ISN'T ANYTHING」MY BLOODY VALENTINE | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

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多くのマシンガンから銃弾が飛び散り、
連続する銃声が耳をつんざく、
そして辺りはまた静寂を取り戻す。

幾度これを繰り返したろう。
実家の前にそびえる岸壁には、
銃弾を受けた無数の痕が生々しく残る。

ふと気付けば、
俺の握るサブマシンガンには残弾数はゼロ。
俺は弾薬の補給を母に願い出る。

母は俺に、既に弾薬は切れたからと、
炒った大豆を俺によこした。

確かに炒った豆は固くて殺傷力もありそうだ。
だが、本当にこんなモノで奴らを倒せるのだろうか?

汗でグリップが滑る。
気が逸り思わず敵もまだ現れぬ中、
トリガーを引いてしまいそうになる。

奴らは空からやってくる。
ふと空を見上げれば、透き通るような青が広がる。
ほんの一瞬だけ、状況を忘れ平和を夢想するが、
またすぐに次の瞬間にもやってくる地獄を考える。
そう正に、ここは地獄だ。


……以上が、今朝俺が観た夢だ。
バレンタインデーの朝に、
恐ろしく殺伐とした節分の夢を観るという離れ業を
俺の脳はやってのけた。

鬼の姿は、デスノートのリューク風、
と言えば聞こえは良いが、
ただの羽の生えたおっさんだった。


さて、巷の男女が血湧き肉踊るバレンタインデーだが、
既にそれが当然であるかのように、
俺には何事も無く速やかに終わった。

一つもチョコが貰えなかったという事は、
俺は世界の女性全てから好かれていない、
という意味であり、
モテない男にとってこれほど孤独を感じる日も他に無い。

そんな俺を可哀想に思ったのか、
ウチの社長が先日あるお芝居のチケットをくれた。
どうやら何かの抽選に当たったらしいのだが、
家族の誰も興味無かったようで、こっちに回ってきた。
じゃあ、なんで応募したのかよく分からないが、
貰えるものは貰っておくに限る。

という訳で、
先の日曜に兵庫県立芸術文化センターまで
「ハムレット」を観に行った。
以下にはその感想をちょろりと。

まず、構成が少し変わっていて、
出演者8人(+1)が全員一つの劇団の旅芸人で、
彼等が「ハムレット」を演じるという、
言わば劇中劇のような形をとっている。
なので、舞台上で衣装を着替え、
出番の無い人は脇に座ってたりする。

劇中、その元ネタとも言える
劇団が出てきて芝居をするのだが、
それは言わば劇中劇中劇という事になる。

セットは質素で、
音楽は全て、下手に居る独りのピアニストの手に因る。
これらがテント芝居らしさを演出する。

そこまでの雰囲気作りは良いのだが、
肝心の芝居自体になかなかのめり込めない。

演者の芝居も演出も疑似劇中劇にしようとしているようで、
それは結局「ステレオタイプな芝居のパロディ」に見えてしまい、
感情移入を許さない。
役者も相当の手練を集めているが、
それも逆にただただ陳腐に見える。
一周回ったギャグなのかとも思うが、多分違う。

ただ、そこが「ステレオタイプな芝居のパロディ」なのならば、
それは元宝塚男役スター、安寿ミラの本領を発揮出来る所なのだろう、
確かに安寿さんは誰よりも活き活きとして見え、
終演後は満場スタンディングオベーションの拍手喝采を浴びていた。

客層はほぼおばはん。
個人差はあろうが、
おばはんとは基本的にエンターテイメントには、
安心安全を求める生き物。
チープだろうが破綻しておろうが
とにかくあらゆる表現に衝動を求めるような人間が観て、
心底楽しめるものではない。

でも、「ハムレット」って粗筋だけ観りゃ
主人公が気が狂った振りをして、
愛する者は本当に狂い死に、
最後は大殺戮、って、
普通にやりゃ物凄く面白くなりそうな話なのにな。


一応バレンタインなので、マイブラ。
「ラブレス」が良かったので買ってみたが、
やっぱり「ラブレス」程では無かった。
良い所もあれば、好きじゃない所も多い、
そんなアルバムです。


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