「図鑑」くるり | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

zukan


お~でか~けで~すか~、
エルレのレ~。

意外にもこれが数人から高評価を頂いた。
他に評価を貰ったネタなどあまり無いので、
これが2006年「君、整理?」ベストネタらしい。

残念ながらCDJWでのエルレガーデンは、
電気の真裏だったため、
これっぽっちも観ていない。
ただ、ELLEGARDENのTシャツは沢山観た。
どうやら、俺の想像以上にエルレは人気者のよう。
どうあれロックの裾野が広がるのは良い事だ。

それでは、行ってみよう、
CDJW、2日目レポート。


まず、2日目で気付いた事は、
インテックス内で2日も3日も過ごすと、
空調のせいなのか、
鼻くそがやたら黒くなる。

エルレで跳ねる女子高生も、
佐野元春に心揺さぶられるミドルエイジも、
スカパラのカウントダウンに歓喜の声をあげたその瞬間、
皆、鼻くそは平等に黒かったのだ。
そこには、世代も国籍も性別も宗教も全ての差は無いんだ。
想像してごらん、すべての人々が
この鼻くそを分かち合っているのだと…。


トップバッターは、THE BACK HORN。
このバンドも何回か拝見しているのだが、
何かしっくり来ない。

気合いは入ってるし、音も野太くラウドだし、
好物な種類のはずなのだが、何か違和感を感じる。
途中でその原因が分かったのだが、
同行したB.U.Pの言葉を借りれば、
音楽の質が「ビジュアル系みたい」なのだ。
俺は中期以降の筋少に近いと感じた。

だから悪い、という訳では決して無いのだが、
惜しいと言えば惜しい。
あくまで俺の中で。


キャプテンストライダム。
以前観たような気がしてたが、
よくよく考えてみれば初めてだった。
いや、これがなかなか良いバンド。

ポップでキャッチーで、盛り上げ方も上手。
彼らはもっと売れて良い。
きっかけさえあればブレイクするバンドだろう。
難があるとすれば、ビジュアルという事なのだろうが、
売れてるレミオロメンだってスキマスイッチだって、
ボーカルのビジュアルは雰囲気でごまかしてるだけだ。
頑張れ、キャプテンストライダム。


フルカワミキ。
元SUPERCARのモモレンジャー的存在。
SUPERCARには結局乗り込む事無く解散してしまったので、
当然、今回初めて彼女の音楽に触れる。

ベースを手に唄う姿はなかなか様になっており、
エレクトロな感じとポップソングが綯い交ぜな音楽を鳴らす。
そして、鳴らしてるだけ。
響いてくるものは特にない。
ああいう音楽は、ああいうものなのだろうが、
それは俺がロック音楽に求めるものとは乖離しすぎている。
何曲か聴いて移動。


OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND。
風の噂に因ると、
ブラフマンの誰かが作ったアコースティックバンドとか。
ラウドロックやってたヤツが何がアコースティックだ、
と思ったが、
実際聴いてみると、これが実に心地よい。
ボーカルが外人なので、英語が上手い。
どの人がブラフマンの人かは全く分からないが、
才能あるヤツは何でも出来るのな。
美しい調べに酔ってたら、2曲聴いて終了。
入るのが遅過ぎた。


フジファブリック。
こいつらは既に何回かライブを体験済みだが、
とにかく楽曲が強い。
プログレッシヴな展開に、
キャッチーさを混入する事に成功している。

強いて弱点を言うなら、志村の喉が若干弱いが、
ダッシュで綱渡りをするようなこの繊細な音楽には、
志村のアップアップなボーカルが非常にマッチする。
ホントなら、こういう音楽が
もっと売れれば良いのにと思う。
頑張れ、フジファブリック。
あと、志村は肌が奇麗で男前。
ロック界のチュートリアル。


マキシマム ザ ホルモン。
ビークルとともに、
この日の若者Tシャツ着用率が異常に高い。
この手の音楽がここまで市民権を得るとは、
素直に大したものだと思う。
技術も相当あるし、
MCも手慣れた感じでドカンドカン笑いを取る。
もうちょっと観たい、とは思ったが、
ビジュアルの差で、チャットモンチーへ移動。


チャットモンチーを、可愛さ重視の萌えバンド、
と捉えていたにも関わらず、ライブを目の当たりにして、
意外なクオリティの高さにビックリされた方も多いだろう。
俺もサマソニで観て驚かされたクチだ。

そして、何よりボーカル橋本ちゃんの可愛さ。
サマソニではモニターが無かったので顔が良く見えなかったが、
今回大型ビジョン大写しにされる橋本ちゃんに、
胸がキュンキュンと鳴る。
あ、やっぱり可愛さが先に立つ萌えバンドなのか。


初日のメインが電気なら、
この日は当然ザ・クロマニヨンズ。
清志郎不在の今のロック界、
その守護神に値する人間は、
ヒロト&マーシーを置いて他に居まい。

RSRの時はまだアルバムも出ておらず、
客もポカンとしてる人も多かったが、
今回は客もアルバムを聴き込んだようで、
ノリ方をわきまえている。

ヒロト「今年はどんな年だったかって良く聞くけど、
    全部忘れました。
    そんな生き方してないんだよ」

うおー、カッコいい。
俺も斯く在りたいので、
06総括シリーズ止めるかもしれない。

最後はバットマンのテーマまで披露。
恥ずかしながらはしゃぎました。
結局この日ちゃんと身体を動かしたのは、
このステージのみ。


トリは、くるり。
ドラマーが日本人だ。
サポートドラマーがいつの間にか代わったらしい。

「お前ら、日本の首都はどこか知ってるか?」
そう訊かれれば、普通は「東京」やると思うだろう。
「……尼崎や。『尼崎の魚』」
そうして、ライブはスタートしたのだが、
その後も岸田のMCは、この
「お前らはアレか」シリーズに終始した。

この日の選曲は渋めで、
一見さんにはチトきつい内容。
岸田の天の邪鬼体質が出たステージ。
個人的には「すけべな女の子」が聴けたのが嬉しい。
「街」も良かったな。


今日はくるりから図鑑。
ここからは「マーチ」を選曲。
良い曲だが、物見遊山客にはやはり敷居が高い曲。


岸田繁, くるり, KONIYANG, ジム・オルーク
図鑑