「STAND YOUR GROUND」LITTLE BARRIE | 君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

君、ちょっとCD棚の整理を手伝ってくれないか。(仮)

中学から買い始めたCDがあまりに増え、自分で何を持ってるか把握出来なくなってきた。そのため同じCDを2枚買うという事件を産むこととなる(4回)。

この悲劇を五度繰り返さぬよう一枚一枚確認していこうという、

ブログにするほどでもない内容のブログなのだ。

standyour


例えば、リトル巨人くんは、
小さな少年でありながら巨人軍の一員だから、
リトル巨人くんなのであり、
また、リトルボーイは、
寸法が当初の設計より小さく出来上がってしまったために、
リトルボーイと呼ばれた。

では、リトル・バーリーは
何故にリトル・バーリーなのか?
その答えは、心斎橋CLUBクアトロにあるはず。

そう思うと、俺は居ても立っても居られなくなり、
仕事を早々に終わらせ、
大阪へ向かった。
とか言いながら、チケットはとっくに入手済みだ。

結局の所、
何故リトル・バーリーかと言えば、
バーリーが小さいからだ。

別に池乃めだかのように、
笑ってしまう程小さい訳では無いが、
ロックミュージシャンとしては明らかに小さい方だろう。

しかし、山椒は小粒でピリリと辛い、
円楽さんなら彼をこう紹介しただろう、
この男、音楽に関してはタダモノではない。

まず、ギターが篦棒に上手い。
メタル畑のギタリストのように、
決してテクをひけらかす事は無く、
必要最小限の音を、ここぞという所で、
ピンと粋に鳴らす。
上手いね、どーも。

足下を見てないので定かではないが、
恐らくエフェクターの類いは殆ど使ってないのではないか。
ミッシェルアベもそうだが、
俺の好きなギタリストは、皆セッティングがシンプルだ。

また、声が非常に良い。
決して声量のある方ではないが、
程よくしゃがれ、程よく甘い。
ビタースィートとでも言おうか。

ドラムもベースもこれに追随し、
皆、シンプルにグルーヴを産み出す事に終始する。

そう、このバンドはもう、
グルーヴしかない。
という事は、サマソニん時にも書いたな。
基本の感想は一緒なので、こっちも是非参照の程。
http://ameblo.jp/mzd216/day-20060816.html

ただやっぱり、
前任おデブちゃんドラマーのコーラスが無いのは寂しい。
特に1stの曲をやるとそれは如実に。

だが、ここまで多量のグルーヴを、
ここまで最小限の音で生産するバンドなど、
ロック界広しと言えどそう居る訳は無く、
塗りたくり、装飾しまくりの
小林幸子のような音楽が蔓延る現代のシーンの中で、
このような希有なバンドはホントに貴重な存在だと思う。

斯くして、ライブは90分足らずの短さで終了。
こういう粋な音楽は腹八分目で丁度良い感じ。


STAND YOUR GROUND。
「お前のグラウンドに立て!」
と、どちらかと言うとリトル巨人くんのような物言い。

おデブちゃんがいなくなり、
派手なコーラスワークが無くなったので、
多少地味には感じるが、良いアルバムです。
代わりに、ジョンスペのトコのおデブちゃん、
ラッセル・シミンズがタイトなドラムを聴かせます。


リトル・バーリー
スタンド・ユア・グラウンド



Little Barrie
Stand Your Ground