9月末の日曜日に前穂高岳に登ってきた

今回の山の選定は次の条件によるもの

 

①仕事の都合で、松本から砺波の間の山である事

②新しく買ったテントの試し張りをしたい

③②の条件を満たすため一泊二日の山行である事

 

・・・である

 

この条件とすると、概ね上高地、穂高界隈が上がってくる

そして、上高地から一泊二日で登れる山・・・

①蝶ケ岳: 登った事がある

②唐沢カール方面: 秋の行楽シーズンで、唐沢キャンプ場は激混みであろう

③前穂高岳 重太郎新道: 少々きつい登山道だがこれなら行ける・・・

という事で③の前穂高岳を選んでみた

 

この重太郎新道は結構しんどいとの評判が多い登山道である

また、奥穂、北穂、西穂は登った事があるが、前穂は未だ登った事がない事も決め手となった

 

 

出発前の諸準備

 

◆今回のパッキング

 

 

今回、岳沢キャンプ場でテントを張るため、アタックザックを用意する

また、今回は安全を図りヘルメットも持って行く

 

今回、全ての重量を計り、極端では無いにせよある程度のULパッキングを心がける

 

 

これにより、水なしで約12.5kg、水は岳沢山荘で補給ができるため、2Lのみ詰め込み総重量は大体14.5kg位であった

 

 

◆沢渡駐車場から山行スタート

 

先ずは、登山日前日に沢渡駐車場に入り、車中泊をし朝一番のバスにて上高地に向かう

幸い 4:50AM の一番のバスに乗車ができた

 

 

◆上高地を5:30AM スタートをし河童橋へ

 

 

 

そしてこのかっぱばしを渡ると、人は一気に減っていく

 

 

河童橋近辺から前穂高岳山頂は辛うじて見える程度

奥穂はよく見える

 

 

 

 

◆岳沢登山道

 

そして一大観光地の上高地を横目で見ながら、人気が減っていく登山道に入る

 

 

 

定番の天然クーラー 「風穴」

 

 

 

そして、今晩のキャンプ地である岳沢小屋に到着

 

 

この時、時間は7:30頃、まずはテント場の受付を済ませ、軽く朝食を取る

 

 

この時間でも、既に平らで良いテント場は埋まっており、狭い変形地しか残っていない

仕方なく、狭いがテントを立てる

この日、帰還した時にひょっとすると前泊のテントが撤去されて空きがでるかもしれない・・・

 

◆重太郎新道へ

 

テント場の受付、朝食、テントの設営、水の補給をする

このテント場と岳沢小屋は結構距離が離れており、尚且つ岩場であるため時間を要する

その結果、岳沢キャンプ場を離れたのは 9:30AM を回っていた

 

今回、重太郎新道登山の Youtube を色々と見ていったため、有名どころは概ね見覚えがある

 

 

 

 

昨年雨の中を登った焼岳が綺麗に見えている

この辺りで、大体焼岳と標高は同じ感じであろうか

 

 

西穂方面もくっきり鮮やかに見えている

 

 

 

そして目標の前穂高岳山頂方面

 

 

 

焼岳、乗鞍の眺望

 

 

ところどころ、足下が急斜面のところも出てくる

 

 

そして、重太郎新道の大きな中間目標地点 「紀美子平」

この時、時間は12:00を少々回っている

 

 

 

ここで、ほとんどの登山者はザックをデポしていく

自身はアタックザックであるため迷ったが、念のためデポをして脚の負担を軽くする

 

途中の景色も絶景である

 

 

槍が見えてくる

 

 

山頂まで、あと僅か

 

 

そして山頂へ・・・

 

 

槍をバックに他の登山者の方に撮ってもらう

 

 

奥穂の山頂に人影が見える

 

 

ジャンダルム方面にも人影が見える

 

 

槍、北穂方面

 

 

前穂山頂から見る河童橋

 

 

河童橋から見ると

前穂高山頂がギリギリ見える

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓ これが前穂山頂

 

◆下山後、岳沢キャンプ場

 

15:15 頃、岳沢キャンプ場に戻ってくる

 

この登山当日は非常に暑く、汗を相当にかいていた

そして岳沢から重太郎新道を使う前穂往復の水は大体 2L

岳沢に戻った時は、汗びっしょりで喉も渇いており、岳沢で冷たいドリンクを・・・と思い

また調理用の水の補給も必要であるため、先ずは岳沢小屋の前のテラスに席を取る

生憎、全てのテーブルは埋まっていたが、中の一つのテーブルには一人しか座っていなかったため

相席を申し入れ、快く了解を得たため座らさせて頂いた

 

この相席の方は少々お年を召された女性であるが、非常に上品で、綺麗な方であった

最初、喉がカラカラでソフトドリンクがほしかったが売り切れで、アルコールドリンクしかなく

仕方なくアルコールドリンクを一気に飲み干した、この時 汗びっしょり、半袖の登山用シャツ一枚

 

そしてお恥ずかしい話であるが、この綺麗な女性の方といい気分で話し込んでしまった

気がつくと一時間程が経ち、夕方になってしまっており、気温はおそらく15℃位まで下がっていたと思う

気付くと回りは皆さんジャケットを着ておられる

 

テント場に戻り、夕食を・・・ と、少々寒気がし体調も良くなく、食欲もない

これはまずい、風邪かな? と思い、夕食を作るのを諦め、シュラフに潜り込み、先ずは体を温める

 

 

この選択は正解であった様で、翌朝には体調は良くなっていた

しかし、食欲はあまりない

しかしいくら何でも腹に何か入れないと下山とは言え、体力が持たない

 

 

卵雑炊と行動食を口にいれ、ひとまず体力を回復させる

 

 

テントは最初に設営した場所は非常に狭かったが、予想通り、前泊者のテントが撤収され、良い場所へ移動をさせている

 

今回、新調した新しいテントの初張りであった

前のダンロップ、シェラデザインズ、共にインナーは全てポール吊り下げ式であったが、今回の 新しいテントである NEMO は、天面部のみスリーブ式で、それ以外は吊り下げ式となる混合となっており、設営に少々時間が掛かる点が惜しまれる

天面をスリーブとするとテント内部が広くなるメリットがあるが、設営の簡便さの方を優先したい

今回シェラ同様に2人用としたため、荷物をテント内に入れても余裕がある点は狙い通りである

 

 

 

◆上高地に向けて下山

 

さて、キャンプ場を撤収し岳沢小屋を後にする

 

 

少々下った辺りで、振り返って見る

二日目も最高の天気である

 

 

上高地が大分近づいてきた

 

 

登山口まで到着

 

 

途中で前穂高方面を振り返る

 

 

 

そしてかっぱばし前まで戻ってきた

もうここは高級観光地のたたずまい

風呂も、手も、顔も洗っていない汚い登山者と相反する景色である

 

 

そして河童橋は賑わっている

 

 

河童橋を離れようとした時、親子づれの登山者に撮影を頼まれた

勿論快諾をする

何処までですか? 「槍まで行きます」

お父さんと、まだ十数歳の女の子との山行である

羨ましい

 

そして、他のご家族からも撮影を頼まれる

「いいですよ、無料のカメラマンですから!」

 

お返しに、撮りますよ と言われ撮ってもらう

 

 

そして、終点地の上高地バスターミナルである

 

 

で、バスに乗り、沢渡駐車場に到着

 

 

荷物の整理を済ませ、この日の宿となる平湯温泉の方面に向かい

途中のドライブインでちゃんとした食事を取る

 

 

下山後の食事は染み渡るようにうまい!

 

そして、時間が早いため途中で昼寝をし、平湯温泉宿にチェックイン

言うまでもなく、露天風呂でゆっくりしたあと、夕食である

 

 

これは自身の一人分である

一人席の前の景色

 

 

今朝までのあの狭くて、少々くさいテント場とは雲泥の差である

 

今回も何事も無く、無事前穂高岳登山を終えることができた

 

また一人の登山でありましたが、途中色々な方々とお話ができ、楽しい時間を過ごす事ができた事に感謝します