高校に進学し、少し経った頃、私は周りの子たちに溶け込めずにいました。今なら無理に溶け込もうなんて考えないのですが、当時は溶け込めない自分が悪い、溶け込めるように努力しようと思って必死でした。
当時のクラスにはおよそ20人ぐらいずつの男女がいて、女子はなぜか出席番号順の真ん中で真っ二つのグループに分かれていました。二つのグループは対立していたわけではなく、仲良く話したりもしましたが、グループの雰囲気は異なるものでした。
私達はお昼を食べるのも二つのグループに分かれ、昼休みもそれぞれのグループで過ごしていました。誰に決められたわけでもなく、一つのグループが今でいう恋バナに花を咲かせているときに、もう一方は外でバレーボールをしていました。
4月に学校が始まって、2週間もたつ頃にはいつの間にかその2つのグループが形成されており、個々の会話なら楽しめる私でしたが、10人もの大グループで行動したり、会話したりすることの難しさには苦しんでいました。当時の私は、自分の協調性のなさ、人間としての面白みのなさ、どんどん暗くなっていく自分の性格が嫌でたまりませんでした。
今なら、あれ?自分はいわゆる繊細さんに近いのかな、など思いつくと思うのですが、当時そんな言葉は聞いたこともなく、ただただ自己嫌悪と自己否定に明け暮れていました。ですから皆に馴染もうとして一生懸命になればなるほど、自分が自分でなくなり、辛くなっていったのはいうまでもありません。
そんな時ふと思い出したのが、中学二年生のときの〇〇先生。〇〇先生は私達が中三になるときに他校に赴任していかれたので、音信普通のまま一年を過ごしていました。
つづく
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