昔、社長からマンションを貰ってた元キャバ嬢みたいな人から色々教わった


今日はその時の話をしよう


男の立て方についてだ

男に限らず人間は誰かにとって自分が特別な存在であろうとする

それが身に纏う服なのか、顔なのか、権威なのか


自分の生き方や選択した物を褒められたら、それだけで認められた気分になる


何も知らない僕に彼女は当時はその存在を聞いたこともない「シーシャバー」と言うところに連れて行ってくれた

そこの何度か連れて行ってもらい従業員の男の子と親しくなりそこでその従業員の立て方のお手本を見せてくれた


シーシャバーをなかぬけしてコンビニに2人で行くことになり、そこの従業員の子が寝不足という話を聞いていた


菓子類などを買い込み追加で彼女は彼のために当たり前のように栄養ドリンクを買い、差し入れると話していた

その買い物袋を僕が持って店まで戻っている時に、ニコルくんが渡しなさいと教示された


意味が分からなかったので、真意を尋ねると

「この袋の中身は貴方が買ったことにして、貴方から栄養ドリンクを渡しなさい。そうすれば従業員の子をねぎらう事もできるし貴方も貴方の気持ちをカタチにしたという見られ方をする」

この行動によってたかが数百円の栄養ドリンクではあるが、2人の男の自尊心を満たすには十分な計らいだった


大事なのはお金ではなく、気持ちの伝わる行動が人を喜ばせるのだと気付いていたはずなのにそれをスマートに見せつけられた僕は6年前の出来事ではあったがこのことを鮮明に覚えている


だから彼女はマンションを買ってもらえるような人柄を買ってもらえたのだと思っている