2005年の10月後半にカナダに住み始めて以来もうすぐ8年が経とうとしている。最初は10ヶ月程度の語学留学の予定が、3ヶ月ほどで英語環境に浸りながらも英語を学ぶという事に飽きてしまい、英語で何 かを学びたいと思い始め地元の公立専門学校でビジネスと貿易のコースをとる事にした。睡眠時間の平均は5時間。夕食と次の日のランチを準備する、シャワー を浴びるくらいがやっと確保できた常人的な時間で、それ以外は寝ても覚めてもあのプロジェクトの事しか考えられなかった4ヶ月。コース終了後、学校で学ぶ ことに対するエネルギーも、さらに学費の予算をも底をつき、1ヶ月間ほど自分と向き合う時間ができた。体力&気力温存を計りつつ、それまでの約7ヶ月の留 学生活を振り返りながら、それでもやっぱり飽き性の私は”ちょっとアメリカへ学生(貧乏)旅行にでてみようかという僅かな思い”を捨て、両親からの借入金 をインターンシップ斡旋エージェンシーに託した。2社ほどインタビュー(面接)をする予定だったが、一番初め受けたインタビューでそのまま採用が決定。そ して1ヶ月ほどインターンををした後、ジョブオファーをもらい、就職することが決定。両親には寂しい思いをさせてしまったが、”海外で就職”という漠然と
した夢が叶って限りない達成感があった。
こうやって列記すると、あっという間。でも最初の1年(留学期間も含め)は変化続きで様々な事を
吸収力のあるスポンジの様に吸収しまくりで、ものすごく充実していた。2、3年目は海外で働くということの現実(英語力と仕事)に向き合い、ただ漠然と満 足するレベルに達するよう日々努力。4年目に入り英語力にも自信が付き、新たに地元の大学でコースとるなどしてキャリアアップをはかり、その後数年間はそ
の繰り返し。その間、職場内でも移動/昇進し、新しい事にチャレンジし努力する姿勢が評価された。
困難に直面しながらも、頑張れば乗り越えられるという教えの通りの最初の5年間だった。