江戸東京博物館で昨日から開催されている「2015年NHK大河ドラマ特別展『花燃ゆ』」に行って参りました。
今年も楽しく拝見させていただいている大河♪
今年は、石丸幹二さんが周布政之助さまを演じていることもあり、特に毎週楽しみにしております。
もちろん、今までの回は皆勤です。
今年の大河『花燃ゆ』は、吉田松陰の妹・文(井上真央さん)を主人公に、幕末の動乱を生き抜いた文とその家族、さらに松陰が育てた若者たちの倒幕を目指す戦いを描いているわけですが…。
今回の展覧会では、主役の文をはじめ、松陰、長州志士たちのゆかりの品と、同時代の貴重な歴史資料が展示されておりました。
大河と合わせ、大河の展覧会も毎年のように江戸東京博物館で開催されており、こちらも毎年楽しみに鑑賞している展覧会なんです。
今年の展覧会の良かったことは、音声ガイドが主役を演じる井上真央さんだったこと♪
もちろん、音声ガイドも借りましたよ♪メインテーマが流れたりして、大河の世界にどっぷりと浸ってきました。
★展覧会の構成
プロローグ「文の育った萩」
第一章「兄・松陰と家族たち」
第二章「兄の教えと松下村塾の仲間たち」
第三章「夫・玄瑞との別れ」
第四章「幕府との対決」
第五章「楫取とともに」
文や松陰の生まれ育った萩を紹介するプロローグにはじまり、第一章では、文や松陰の家族、杉家のそれぞれのお写真が並び、温かい家族が紹介されていました。
第二章では、松下村塾に関する貴重な資料、松陰の絶筆、家族に遺した書状が展示されていました。
第三章では、松陰亡き後、松下村塾の塾生、久坂玄瑞の活躍をたどるような…高杉晋作が結成した奇兵隊にまつわる展示品があり、今ちょうど、大河がこのあたりかな?ということを感じる騎兵隊の写真や資料が展示されておりました。
第三章の途中からは、今後の大河の予習をするような気持ちで鑑賞してきました。
この後、禁門の変で玄瑞は自刃することとなり、禁門の変以降、長州藩は、朝廷に刀を向けた朝敵とされ、幕府には長州を討伐せよという勅命がくだるわけです。英・仏・蘭・米の連合軍による攻撃(馬関戦争)や朝命による幕府の出兵(第一次長州出兵)を受け…。ここで、正義派の重鎮、周布政之助さま自刃(涙)。禁門の変の責任者、益田右衛門介、國司信濃、福原越後の三家老も切腹することになります。
第四章では、長州藩と幕府との戦いにまつわる資料が並び、長州のリーダー高杉晋作愛用の品々が展示されていました。文は、夫の玄瑞が亡くなった後、文から美和と名前を変えて、奥御殿に入ります。毛利安子(長州藩世子毛利元徳夫人)の長男である毛利元昭の養育係を務めたそうです。毛利安子に関する資料もありました。
最後の章では、明治時代に入り、文は楫取素彦(小田村伊之助)と再婚します。楫取が初代群馬県令をつとめたこともあり、産業、教育面などに力を注ぎ、群馬県の基礎を作り上げた資料が展示されていました。
印象に残った展示品がたくさんありました。
一番印象深ったのは、松陰の自賛肖像画が6つ並べて展示されていたことです。この6つの自賛肖像画は、松陰の生前にも揃ったことがなかったそうなので、とても貴重な物を拝見できました。
最後の章にあった、文の最初の夫であった久坂玄瑞が文に送った手紙を2番目の夫であった楫取素彦がまとめた「涙袖帖」にも感銘を受けました。
文と玄瑞の結婚生活は7年だったそうですが、2人が一緒に過ごせた期間は1年にも満たなかったそうなんです。玄瑞が亡くなってから再婚するまで20年の月日があったわけですが、玄瑞の手紙21通を大切に持っていたそうなんです。文が玄瑞のことをどれほど想っていたのか?玄瑞のことを尊敬していたんでしょうね。「涙袖帖」を拝見して胸がいっぱいになりました。
大河の中では、自分の気持ちを正直に表現するのが下手な玄瑞ですが(笑)、実際の文宛の手紙には、「いつもお手紙を何通も送ってくれてありがとう。自分は忙しくしているため一々返信ができず心配しているかもしれないが、無事でいるので安心して欲しい」という言葉を、いつも必ず書いていたそうなんです。本当は優しい方だったんだな~と感動しました(涙)
その大切にしていた手紙を、丁寧に装丁した2番目の夫の楫取の人柄も伝わってきて、「涙袖帖」は拝見できて本当に良かったと思いました。
周布政之助さまにまつわるお品も展示されていました。
周布さまの肖像画から貴重なお写真、周布さま愛用のグラス、周布家の家紋入りの陣羽織&袴などが展示されていました。
お写真は、当時の最新式の方法で撮られた物だそうで…アンブロタイプというガラス板の写真でした。烏帽子直衣姿、甲冑陣羽織姿の写真でした。写真史的にも貴重なお写真だそうです。
音声ガイドでも、周布さまは立派な方でした…と流れていましたが、酒に酔ってトラブルを起こすことがたびたびあったことも書かれており(苦笑)、周布政之助の酒が過ぎるのを諫めるために、木戸孝允が書いた絵も展示されていました。(「君子之眼」と書いた横に「天地」の文字を丸で囲み、その右側には「小人之眼」として、酔った目のように渦巻きになっている絵。君子はしっかりと天地を見定めるが、酔眼のごとき小人はそれもできませんよという意味らしい。もう一枚には、杯の絵が描かれ、その下に「飲むなかれ 飲むなかれ」と書かれていて…周布さま、どれだけ酒癖が悪く、まわりからも心配されていたんでしょう(苦笑))
石丸さんが演じる周布さまは酒癖が悪いながらも、可愛げがあります♪(笑)
久坂玄瑞、高杉晋作…塾生の活躍を支援し、守ってきた周布さまですが…。とうとう禁門の変!
これから辛いお別れがありそうです(涙)今の大河の流れからいくと、今月末くらいでお別れなのかもしれません。
今回の展覧会の半分以上が松陰にまつわる展示品でした。
脱藩に密航、暗殺計画、度重なる投獄など次々に前代未聞の事件を起こした松陰ですが、その松陰を優しく支え続けていた杉家の家族の資料。
松陰が投獄された野山獄で読んだ本の数、618冊だったそうです。14か月間で618冊!
大河の中でも孟子の言葉がたくさん紹介されていましたが…。松陰の素晴らしいところは、知識を得るだけでなく、それを行動に移さなければ意味がないと考えていたところですよね。
志半ばで散った松陰の意志は、松下村塾の残された塾生たちによって、時代を超えて受け継がれていき…。
塾から内閣総理大臣を2名も輩出し、内務大臣4名と近代日本の礎を築いた明治政府の重役に就いた人数数知れず、幕末の動乱期で活躍し落命していった志士も数知れず…幕末と明治維新の時代、日本の歴史に名を残した偉人たちを育てた松陰の素晴らしさを、この展覧会によって改めて感じることができました。
最後の最後は、晩年74歳の文が、松陰の辞世(親思う心にまさる親心今日のおとづれ何と聞くらん)を書き記した物が展示されており、文が松陰を慕う思いやりの気持ちを感じられました。
松陰の志を引き継いでいった文と幕末を懸命に生きた長州の人々の人物像を感じることのできる素晴らしい展覧会でした。
展示室を出たところに、華やかな着物を身にまとった文・真央ちゃんのポスターが♪
7月から大奥編に突入するということで、こんな素敵な姿を拝見することができるんでしょうか?
展覧会で復習、予習もできましたので、今後の大河も楽しみに拝見させていただきます。
今年も楽しく拝見させていただいている大河♪
今年は、石丸幹二さんが周布政之助さまを演じていることもあり、特に毎週楽しみにしております。
もちろん、今までの回は皆勤です。
今年の大河『花燃ゆ』は、吉田松陰の妹・文(井上真央さん)を主人公に、幕末の動乱を生き抜いた文とその家族、さらに松陰が育てた若者たちの倒幕を目指す戦いを描いているわけですが…。
今回の展覧会では、主役の文をはじめ、松陰、長州志士たちのゆかりの品と、同時代の貴重な歴史資料が展示されておりました。
大河と合わせ、大河の展覧会も毎年のように江戸東京博物館で開催されており、こちらも毎年楽しみに鑑賞している展覧会なんです。
今年の展覧会の良かったことは、音声ガイドが主役を演じる井上真央さんだったこと♪
もちろん、音声ガイドも借りましたよ♪メインテーマが流れたりして、大河の世界にどっぷりと浸ってきました。
★展覧会の構成
プロローグ「文の育った萩」
第一章「兄・松陰と家族たち」
第二章「兄の教えと松下村塾の仲間たち」
第三章「夫・玄瑞との別れ」
第四章「幕府との対決」
第五章「楫取とともに」
文や松陰の生まれ育った萩を紹介するプロローグにはじまり、第一章では、文や松陰の家族、杉家のそれぞれのお写真が並び、温かい家族が紹介されていました。
第二章では、松下村塾に関する貴重な資料、松陰の絶筆、家族に遺した書状が展示されていました。
第三章では、松陰亡き後、松下村塾の塾生、久坂玄瑞の活躍をたどるような…高杉晋作が結成した奇兵隊にまつわる展示品があり、今ちょうど、大河がこのあたりかな?ということを感じる騎兵隊の写真や資料が展示されておりました。
第三章の途中からは、今後の大河の予習をするような気持ちで鑑賞してきました。
この後、禁門の変で玄瑞は自刃することとなり、禁門の変以降、長州藩は、朝廷に刀を向けた朝敵とされ、幕府には長州を討伐せよという勅命がくだるわけです。英・仏・蘭・米の連合軍による攻撃(馬関戦争)や朝命による幕府の出兵(第一次長州出兵)を受け…。ここで、正義派の重鎮、周布政之助さま自刃(涙)。禁門の変の責任者、益田右衛門介、國司信濃、福原越後の三家老も切腹することになります。
第四章では、長州藩と幕府との戦いにまつわる資料が並び、長州のリーダー高杉晋作愛用の品々が展示されていました。文は、夫の玄瑞が亡くなった後、文から美和と名前を変えて、奥御殿に入ります。毛利安子(長州藩世子毛利元徳夫人)の長男である毛利元昭の養育係を務めたそうです。毛利安子に関する資料もありました。
最後の章では、明治時代に入り、文は楫取素彦(小田村伊之助)と再婚します。楫取が初代群馬県令をつとめたこともあり、産業、教育面などに力を注ぎ、群馬県の基礎を作り上げた資料が展示されていました。
印象に残った展示品がたくさんありました。
一番印象深ったのは、松陰の自賛肖像画が6つ並べて展示されていたことです。この6つの自賛肖像画は、松陰の生前にも揃ったことがなかったそうなので、とても貴重な物を拝見できました。
最後の章にあった、文の最初の夫であった久坂玄瑞が文に送った手紙を2番目の夫であった楫取素彦がまとめた「涙袖帖」にも感銘を受けました。
文と玄瑞の結婚生活は7年だったそうですが、2人が一緒に過ごせた期間は1年にも満たなかったそうなんです。玄瑞が亡くなってから再婚するまで20年の月日があったわけですが、玄瑞の手紙21通を大切に持っていたそうなんです。文が玄瑞のことをどれほど想っていたのか?玄瑞のことを尊敬していたんでしょうね。「涙袖帖」を拝見して胸がいっぱいになりました。
大河の中では、自分の気持ちを正直に表現するのが下手な玄瑞ですが(笑)、実際の文宛の手紙には、「いつもお手紙を何通も送ってくれてありがとう。自分は忙しくしているため一々返信ができず心配しているかもしれないが、無事でいるので安心して欲しい」という言葉を、いつも必ず書いていたそうなんです。本当は優しい方だったんだな~と感動しました(涙)
その大切にしていた手紙を、丁寧に装丁した2番目の夫の楫取の人柄も伝わってきて、「涙袖帖」は拝見できて本当に良かったと思いました。
周布政之助さまにまつわるお品も展示されていました。
周布さまの肖像画から貴重なお写真、周布さま愛用のグラス、周布家の家紋入りの陣羽織&袴などが展示されていました。
お写真は、当時の最新式の方法で撮られた物だそうで…アンブロタイプというガラス板の写真でした。烏帽子直衣姿、甲冑陣羽織姿の写真でした。写真史的にも貴重なお写真だそうです。
音声ガイドでも、周布さまは立派な方でした…と流れていましたが、酒に酔ってトラブルを起こすことがたびたびあったことも書かれており(苦笑)、周布政之助の酒が過ぎるのを諫めるために、木戸孝允が書いた絵も展示されていました。(「君子之眼」と書いた横に「天地」の文字を丸で囲み、その右側には「小人之眼」として、酔った目のように渦巻きになっている絵。君子はしっかりと天地を見定めるが、酔眼のごとき小人はそれもできませんよという意味らしい。もう一枚には、杯の絵が描かれ、その下に「飲むなかれ 飲むなかれ」と書かれていて…周布さま、どれだけ酒癖が悪く、まわりからも心配されていたんでしょう(苦笑))
石丸さんが演じる周布さまは酒癖が悪いながらも、可愛げがあります♪(笑)
久坂玄瑞、高杉晋作…塾生の活躍を支援し、守ってきた周布さまですが…。とうとう禁門の変!
これから辛いお別れがありそうです(涙)今の大河の流れからいくと、今月末くらいでお別れなのかもしれません。
今回の展覧会の半分以上が松陰にまつわる展示品でした。
脱藩に密航、暗殺計画、度重なる投獄など次々に前代未聞の事件を起こした松陰ですが、その松陰を優しく支え続けていた杉家の家族の資料。
松陰が投獄された野山獄で読んだ本の数、618冊だったそうです。14か月間で618冊!
大河の中でも孟子の言葉がたくさん紹介されていましたが…。松陰の素晴らしいところは、知識を得るだけでなく、それを行動に移さなければ意味がないと考えていたところですよね。
志半ばで散った松陰の意志は、松下村塾の残された塾生たちによって、時代を超えて受け継がれていき…。
塾から内閣総理大臣を2名も輩出し、内務大臣4名と近代日本の礎を築いた明治政府の重役に就いた人数数知れず、幕末の動乱期で活躍し落命していった志士も数知れず…幕末と明治維新の時代、日本の歴史に名を残した偉人たちを育てた松陰の素晴らしさを、この展覧会によって改めて感じることができました。
最後の最後は、晩年74歳の文が、松陰の辞世(親思う心にまさる親心今日のおとづれ何と聞くらん)を書き記した物が展示されており、文が松陰を慕う思いやりの気持ちを感じられました。
松陰の志を引き継いでいった文と幕末を懸命に生きた長州の人々の人物像を感じることのできる素晴らしい展覧会でした。
展示室を出たところに、華やかな着物を身にまとった文・真央ちゃんのポスターが♪
7月から大奥編に突入するということで、こんな素敵な姿を拝見することができるんでしょうか?
展覧会で復習、予習もできましたので、今後の大河も楽しみに拝見させていただきます。