先週の15日(火)、Bunkamuraオーチャードホールで開催された「生きる2014~小児がんなど病気と闘う子どもたちとともに~森山良子with FRIENDS」に行って参りました。

森山良子さんが案内役を務め、石丸幹二さん、ピアノデュオのレ・フレールがゲスト出演されました。
演奏は、鈴木織衛さんが指揮を務め、東京フィルハーモニー交響楽団のみなさんが演奏をされていました。素晴らしいコンサートでした♪感動しました。

今回のコンサートで、初めて森山さんの生の歌声をお聴きすることができ、その美しい歌声とチャーミングなお人柄を知り、森山さんのファンになりました。

特に、1番最初に歌われた「あなたが好きで」には大感動しました♪
「あなたが好きで」森山良子さん

https://www.youtube.com/watch?v=YZqsCRBEpb0
サビの部分の「あなたを愛して 私は生きてる あなたと出逢って 私は生きてる」という歌詞を聴いた時、この曲は恋愛の曲にも聴こえるけれど、病気と闘っているお子さんを思うお母さんのための曲でもあるんだな~ということに気がついて、とても感動しました。1曲目から目頭が熱くなりました。

ブギウギ・ピアニストのレ・フレールの演奏も素晴らしくて感動しました♪
レ・フレールはご兄弟で、弟の圭土さんは5歳からピアノを習い、お兄さんの守也さんは、弟さんより後の12歳からピアノを始めたそうなんです。このお話しには驚きました!森山さんも驚いていらっしゃいましたけど・・・。12歳って、普通は逆に練習を止めてしまう年齢じゃないですか?
全然世界は違いますけど、サッカー選手の元日本代表のキャプテンを務めた中澤佑二選手も12歳からサッカーを始めてプロになっているんですよ♪中澤選手も人の何倍も努力してプロになった方です。
才能があって、努力をすれば、少し遅い時期からでも、夢を叶えてプロになれるということですよね♪
この日、会場にたくさんのお子さんがいらしていたので、このお話しは夢と希望を与える良いお話しだったんじゃないかな?と思いました。

お二人の手が絡み合って、折り重なって素晴らしい音色を奏でていました♪すごかった~!
オリジナル曲からディズニーのメドレー曲など、たくさん弾いて下さっていました。
その中で、特に印象に残った曲が「さくら」という曲です♪レ・フレールのピアノに、オーケストラの演奏が加わり、とても壮大で美しい曲でした。

そして、石丸さんは、「マック・ザ・ナイフ」、「She」、「マイ・ウェイ」、映画『アラジン』から「A Whole New World」(森山さんとデュエット)、ミュージカル『ジキル&ハイド』から「時が来た」、そして、アンコールで、森山さんやレ・フレールとのコラボで『アナと雪の女王』から「Let it Go」と「エターナリー」を歌ってくれました。

ソロコンサートの時に吹いていらしたサックスでの演奏もあって、正直こんなにたくさん歌って、演奏してくれると思っていなかったので感激しました♪大満足でした♪

アンコールの時、病気を克服されたお子さんたちが花束を手にステージにあがって、出演者のみなさんに花束を手渡していらしたんですけど・・・。その時、石丸さんに手渡したお子さんがまだ5歳のかわいい女の子で、お花を手渡しする時、石丸さんが座って、女の子と目線を合わせてあげている姿にほっこりとした気持ちになりました。
その後、お子さんも含め出演者でお写真を撮ったのですが、その時にも、女の子に優しく話しかけあげていました。そして、ステージを降りる時にも、階段のところまで連れて行ってあげていて・・・石丸さんの優しいお人柄を垣間見ることができて、こちらまで優しい気持ちになりました♪

その時の集合写真と記事は、こちらで見られます。

このコンサートは、チャリティーコンサートだったわけですが・・・。
この公演のチラシによると、「小児がんは15歳以下で発病した『がん』を指し、毎年約2500人が発病、約1万7千人の子どもたちが、いまなお病気と闘っています。一般的に小児がんは治療期間が長期化することが多く、専門医療機関が大都市に集中しているため、地方在住者にとっては経済的負担が少なくありません。また患者が幼児の場合、家族が病院の近くに滞在し毎日看病する必要があり、物理的負担も大きなものになっています。」ということが書かれていました。

数か月前、家族がお世話になることになった病院に、病気の子供とその家族が利用できる施設(ドナルド・マクドナルド・ハウス)がありましたが・・・。こういう施設がある病院はなかなかありませんし、ご家族の肉体的、精神的な負担も大きいんだろうなと思います。

2年くらい前、心理学を勉強している関係で、小児病棟でカウンセリングをされている方からお話しをお聴きすることができ、胸が苦しくなるような思いになったことがあります。

小児病棟は、昼間は笑顔で溢れているそうなんです。それは、付き添っている親も、決して子供に不安を与えてはいけないという想いから・・・。子供たちも、親に心配をかけちゃいけないという思いから笑顔なんだそうです。小児病棟にいる子供たちの中には、大人以上に病気を理解しそれを受け止めて闘病している子供が多いということを仰っていました。

でも、夜になると、すすり泣く親の泣き声が聞こえてくるそうなんです。お子さんの余命宣告を受けながら、笑顔で接しながら看病することがどれだけ辛いことなのか?私には、想像することも難しいことで、そのお話しを聴いた時、胸が苦しくなりました。

私には、小児がんのお子さんがどれほど大変で辛い治療を受けているのか?ご家族の気持ちも想像できないくらいですが・・・。どうか困難を乗り越えて、大人になって、穏やかな社会生活を送れるようになる日がきますように・・・と心より願っています。

森山さんの美しい歌声とレ・フレールの素晴らしい演奏、石丸さんの柔らかく艶やかな歌声・・・癒されて、心が洗われるようなひとときでした。
心のこもったコンサートに感動しました♪このコンサートに行けたことに感謝です。