ゴッホの「ひまわり」で有名な、損保ジャパン東郷青児美術館に行って参りました!今、開催されている『モーリス・ドニ展』を鑑賞してきた感想です。

1ヶ月ほど前、NHK「日曜美術館」で、モーリス・ドニについて放送され、その番組を見て興味を持ちました♪(行ってきたのは先月のことなんですが、すっかり感想が遅くなってしまいました!(笑))

モーリス・ドニは、19世紀末から20世紀前半にかけて活躍した、フランス印象派を代表する画家です。前衛芸術グループ「ナビ派」の主要メンバーでもあります。(「ナビ派」のナビは、ヘブライ語で予言者を意味するそうです。)

今回の展覧会では、ドニの作品の中でも、「子ども」や「家族」を主題とした作品が展示されていました。(ドニは、妻や子ども達をモデルに、スケッチ、絵画、写真を数多く残しています。)

展覧会に置かれていた「出品リスト」(裏側)に、ドニの家系図が載っていて、それを見て驚いたのですが、ドニの子どもの数、なんと9人!(ドニは再婚しているので、こんなに子どもが多いんですけどね!凄いですよね。)

家族の温かさが伝わってくるような、穏やか雰囲気の作品ばかりでした♪(子ども達の表情が、とっても愛らしくて、観ている私も幸せな気持ちになりました♪)

女のお子さんが多かったので、その子たちの着ている服がピンクだったり、レースがいっぱい付いていて、作品が華やかに見えました。

また、ドニは敬虔なカトリック教徒でもあったそうです。その影響が作品にも表れていて、自分の家族や子どもをキリスト教の信仰の対象にしている作品もありました。(ギリシャやローマ神話を主題にしながら、その登場人物は、自分の家族が描かれていました。)

ドニは、ナビ派ということで、平面な描き方をしているんですけど、これは、ドニがゴーギャンの影響を受けていたからなんだそうです。展覧会で、家族を信仰の対象にしている作品を観た時、発想もゴーギャンに似ているな~と思いました。(ゴーギャンは、家族を対象にではなく、自分自ら作品に登場させているんですけどね!以前行ったゴーギャン展で、「レミゼラブル」のバルジャンを自分に見立てて描いた作品を観て驚いたことがあります!)

ゴーギャンの話しになってしまいましたが・・・。(笑)
ドニ展、温かい気持ちになれる展覧会でした♪

今月13日まで開催されています♪
損保ジャパン東郷青児美術館は、新宿にある損保ジャパンの本社内42階にあるんですけど、都内の景色が、とっても綺麗に見える場所なので、天気の良い日に行く事をお勧めします♪

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