「100分 de 名著」、ドラッカー『マネジメント』について、6月15日に放送された第3回、6月22日に放送された第4回放送分のキーワードをまとめてみました。
指南役は、第1回、第2回と同様、『マネジメント』の翻訳者でもある上田惇生さん。
第3回は「誰もがマネージャーになれる」と題し、第5章の「マネジャー」から、マネージャーの役割とは何なのか?そして成果を上げるには、どんな能力が必要なのか?について、ドラッカーの「経営者の条件」の内容にも触れながら説明していました。
☆良いマネジャーになるには、マネジャー自身が、職務設計の間違いに気がつかなくてはならない!
★マネジャーによくある職務設計の間違い!
1.職務が狭く成長出来ない。
2.責任がない補佐役は有害である。
3.自らも現場で仕事しないと堕落する。
4.会議や出張が多すぎる。
5.仕事の不足をポストが補う。
6.歴代の担当者が倒れる。
★マネジャーの仕事!2つの役割(『マネジメント』第5章、22節より)
1.人的資源のあらゆる強みを発揮させる。(「もしドラ」のみなみちゃんは、選手の希望や特徴を把握し、それぞれの強みを試合で発揮させようとしました。)
2.あらゆる決定を行動において、近い将来と遠い将来に必要とされるものを調和させていく。(みなみちゃんも、甲子園出場という目標に向けて、日々の練習内容を改善していきました。)
☆ドラッカーは、ほとんどの人に良いマネジャーになる潜在的能力があると考えました。しかし、組織が決めたマネジャーの仕事は往々にして間違っていると指摘しています。
☆マネジャーのあり方とは!
マネジャーは、自らの責任をもって、自らの仕事を主体的に設計成果を提案するべき。
★成果を上げるための5つの条件!(成果を上げるために身につけておくべき習慣的な能力。)
1.何に自分の時間がとられているかを知る。
2.外の世界に対する貢献に焦点を合わせる。
3.強みを基盤にする。
4.優れた仕事が際立った成果を上げる領域に力を集中する。(ドラッカーは20歳の時に新聞記者になり、金融・外交を担当しましたが、全く経験がなかったため、どうすれば記者として成果を上げられるのか悩み、国際関係、国際法、金融など、あらゆることについて勉強し、その時にあらゆることを1度にするのではなく、目標を決め、1つのジャンルに集中することが重要であることに気がついたそうです。1つに集中すると、かなりの程度理解できるようになると気がついたそうです。)
5.成果を上げるよう意思決定を行う。
※3に関して、自分の強みを知ることは大変なのでは?という質問に、上田さんが、このように応えていました。
★自分の強みを知る方法
1.どういう結果を出したいのか?メモしておく!
2.身近な人に自分の強みは何か質問してみる!
キーワードのついて補足説明まで書かなかったので、わかりにくいかもしれませんが・・・。補足すると長文になるので、以上のような形にまとめてみました。
続き、6月22日に放送された「100分 de 名著」 ドラッカー『マネジメント』 第4回については、こちら にまとめてみました。