先日、NHKスペシャル『認知症を治せ!』の放送内容をブログに書きましたが・・・。その時のブログは、こちら です。


今週の日経新聞に、「認知症 ともに歩む」という記事が掲載されていたので、今日はその記事の内容をブログにまとめてみようと思います。


「認知症 ともに歩む」②は、本日(11月5日(金))の日経新聞(夕刊)に掲載されました。

内容は、ここ数年で、「物忘れ外来」の患者数が増えていること、認知症は早期に発見することが大切になるという記事が書かれていました。


今、「物忘れ外来」という名称の専門外来を設ける医療機関が各地で増えているそうです。

「物忘れが多い。認知症では」と心配する人が訪れ、主に精神科や神経内科の医師が診断にあたっているそうです。


認知症になると、見たり聞いたり(知覚・注意)、覚えたり(記憶)、考えたり(思考)といった認知機能が低下して日常生活に支障が出てきます。

65歳を過ぎると5歳ごとに発症率が倍増するとされ、人口の高齢化に伴って加速度的に増えるそうです。


埼玉医科大学病院で「物忘れ外来」を担当する中里良彦・神経内科准教授は、同外来の機能について、「物忘れが認知症によるものか、年のせいか、認知症なら原因は何かを見極めて、適切な治療につなげること」を指摘されていました。


また「最大の原因のアルツハイマー病は進行をある程度抑える薬が使えることから、早期に発見して治療を始めることが大切」とも書かれていました。


物忘れ外来の診療は、通常、以下のように進むそうです。(こういう診察内容が事前にわかっていると、患者さんも家族も安心して外来に行けますよね!)

1回目 問診、診察、採血、認知症スクリーニングテストなど。家族からも患者さんの様子を聞く。


2回目 脳の磁気共鳴画像装置(MRI)検査、脳血流スペクト検査、認知機能検査(必要に応じ)


3回目 総合的判断と治療方針などと説明


認知症の患者は、今までできていたことができなくなる行動障害が多く、身近な家族からの聞き取りも診断に役立つそうです。このことは、先日放送されたNHKスペシャルの中でも説明がありました。


その後、外来でフォローする段階に入っても、家族の話をじっくり聞き、介護で困っていたり、疲弊していたりする場合は介護サービスを積極的に利用するように勧めるのだそうです。病院が、地域の医療・介護施設とも連携しているそうです。


ちなみに、「認知症 ともに歩む」①は、11月2日(火)の日経新聞(夕刊)に掲載され、地域や家庭、施設で認知症の患者をどう支えるのか?「認知症と共存する時代」に向け、各地の取り組みにヒントを探る・・・という内容で、昨年9月、福岡県大牟田市で行われた認知症の徘徊模擬訓練や、認知症支援を担う人材の育成についての記事が載っていました。


高齢人口の急速な伸びに伴って、認知症の高齢者が右肩上がりで増え、認知症高齢者の数は、2005年に約205万人といわれており、それが、2035年には、2.2倍の445万人に達するとされているそうです。認知症が急増する時代の新たな医療・介護の仕組みを模索している・・・という記事でした。


誰もが避けては通れない「老いと介護」。先日のNHKスペシャルを見て、人事ではないな・・・と思いました。

私が心理学を勉強していて驚いたのは、高齢者の自殺の数がとても多いということ!その自殺の動機として、健康問題が高い割合を占めているという結果も出ています。しかも、一人暮らしの高齢者より、家族と暮らしている方の自殺率が高いという数字が出ています。家族に、迷惑をかけたくないっていう理由で・・・。これって、すごく悲しいことだと思います。高齢者の心のケアが重要になってきているのだと思います。

認知症は、国民一人ひとりが考えなくてはいけない深刻な問題であると思います。

また、このような記事を新聞等で見つけたら、ブログに書きたいと思います。