先日、早稲田大学構内にある演劇博物館に行ってきました。その感想です♪


Going my way ~どこまでも続く道~-大隈講堂


Going my way ~どこまでも続く道~-演劇博物館 演劇博物館は、坪内逍遙が半生を傾倒した「シェークスピア全集」全40巻の翻訳が完成したのを記念して造られたもので、建物もエリザベス朝時代、16世紀イギリスの劇場「フォーチュン座」を模して今井兼次らにより設計されたものなのだそうです。レトロな外装も内装もとっても素敵なんですよ!写真→、もっと建物全体がわかるように撮ってくれば良かったんですけど・・・。(><)

建物の中央には、Totus Mundus Agit Histrionem“全世界は劇場なり”というラテン語が書かれていました。シェイクスピア時代の劇場「グローブ座」に掲げてあった言葉と同じなのだそうです。

正面の屋根のある張り出しが舞台、入り口がその左右にあって、図書閲覧室は楽屋、舞台を囲むようにある両翼が桟敷席になって、建物前の広場が一般席になるということが資料に書かれていました。(
こちら の早稲田大学演劇博物館サイトで、建物全体の写真を見ることができます。)

今、特別企画展として開催されているものは、
『森繁久彌展-人生はピンとキリだけ知ればいい-』『現代演劇シリーズ第36弾 「第三エロチカの時代 1980~2010解散記念展」』『二世 市川左團次展-生誕130年・没後70年によせて-』の3つです。


早稲田大学出身の森繁久彌さんの企画展には、『屋根の上のヴァイオリン弾き』の衣装や小道具まで置かれていました。早稲田大学100周年の記念として、大隈講堂で『屋根の上のヴァイオリン弾き』が上演されたこともあったそうです。

森繁さんが出演された映画が、300本以上あったことも初めて知りました。(映画の台本なども置かれていました。)


その他、常設展もシェイクスピアから舞楽、能、狂言、歌舞伎、人形浄瑠璃・・・。西洋の演劇の歴史から日本の歴史ある芸能、近代の演劇まで幅広く演劇界について知ることのできる博物館となっています。


↓は、館内の様子です。暗くてわかりにくいかもしれませんが、館内の造りも趣があります。3階『近代の演劇』の部屋に、大正時代、当時の帝国劇場の模型が置かれています。日本におけるミュージカルの歴史も知ることができます。明治末に、シェイクスピアやイプセンの翻訳上演を期に、新劇運動が展開され・・・。大正から昭和初期にかけて、新派・新劇・新国劇・喜劇・軽演劇・・・さまざまな演劇が増えていき・・・。第二次世界大戦後、ミュージカルやアングラなど、さらに新しい舞台芸術が生まれていった流れがわかるようになっていました。


Going my way ~どこまでも続く道~-演劇博物館

ミュージカルは、浅草オペラから始まり、戦後、帝劇ミュージカルと銘打たれた舞台に続き、東京宝塚劇場でのブロードウェイミュージカル『マイ・フェア・レディ』の移入上演から本格化したそうです。そして、現在、東宝や劇団四季により、ミュージカルの翻訳上演が行われている・・・ということが説明書きされていました。


むか~しのミュージカルポスターも貼られていました。30年以上前に上演された時のポスターでした。劇団四季の『コーラスライン』のポスターなど・・・。

『コーラスライン』のポスターに沢山の俳優さんのお名前が書かれていましたが、私の知っている俳優さんはたった3人でした。市村正親さん、前田美波里さん、浜畑賢吉さんだけでした。

Going my way ~どこまでも続く道~-演劇博物館

『早稲田大学演劇博物館』は、演劇好きの方におすすめの博物館です♪企画展、通常展、全て無料で観ることができます。