先日、鑑賞してきた『ボストン美術館展』の感想です♪
1870年に創設されたボストン美術館。ボストン美術館は、アメリカを代表する総合美術館です。
その歴史は、ニューヨークにあるメトロポリタン美術館、ワシントンのナショナル・ギャラリーと並ぶそうです。(世界屈指のコレクションを誇る「ヨーロッパ美術」をはじめ、「古代世界美術」、「アジア・オセアニア・アフリカ美術」など8部門からなり、所蔵点数は45万点にものぼるそうです。)
現在、ボストン美術館は一部改装工事中で、今年11月にリニューアルオープンされる予定です。
(オルセー美術館展もオルセーが改装工事中なので、ものすごい数の作品が来日していますけど、ボストンも改装中なので、こんなに有名な作品が出品されているんですね・・・。館内の説明文を観て納得しました♪)
そんなボストン美術館のヨーロッパ絵画コレクションから、16~20世紀の巨匠47人の名品80点が出品された展覧会でした。
時代順に展示されているだけでなく、時代や地域を超えた作家の作品を下記のように第8章に分けて、テーマごとに展示されていました。
第1章 多彩なる肖像画
第2章 宗教画の運命
第3章 オランダの室内
第4章 描かれた日常生活
第5章 風景画の系譜
第6章 モネの冒険
第7章 印象派の風景画
第8章 静物と近代絵画
★印象的だった作品は・・・。
レンブラント「ヨハネス・エリソン師」↑と「妻マリア・ボッケノール」。対となっているこの作品。
館内に入ってすぐの部屋の正面にレンブランドの作品が展示してありました。
レンブラントが制作した全身肖像画は3対しか残っていないそうです。全身の肖像画は、一般的な胸像や半身像に比べて高価な注文だったそうです。
「ヨハネス・エリソン師」を描いた時、レンブラントはまだ28歳だったそうですが、すでにアムステルダムでは人気があったそうです。
エマニュエル・デ・ウィッテ「アムステルダムの新教会内部」
デ・ウィッテは、強い明暗の対比を特徴とした建築画を発展させた画家だったそうです。
新教会の内部を忠実に再現している作品です。前景の犬や墓堀の人たちは、デ・ウィッテが付け加えたものなのそうです。
実際は、もっと建物が白く観えて、全体的に明るい作品でした。
聖堂の壮大さを強調しているだけでなく、お墓を掘っていることなどから・・・人生の儚さまで描いている深い作品です。
ジャン=フランソワ・ミレー『馬鈴薯植え』


