昨日のNHK教育『視点・論点』に、国連UNHCR協会事務局長、高嶋由美子さんが出演されていました。
高嶋さんは、1年半くらい前に、『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも出演されたことがあり、その時の活動の様子を見て、とても感動した方です。
昨日の『視点・論点』は、アフリカ、アジア、中東などでのフィールドにおける難民の人たちの交流から、「難民の自立」について考えるという内容でした。
国連UNHCR協会のHPに、国連UNHCR協会の事務局長に高嶋さんが就任された時の御挨拶の言葉が書かれています。その言葉の中に胸に響く言葉がありました。(国連UNHCR協会のHPは、こちら です。)
これまでの10年間、UNHCR職員として、アフリカのケニア、ウガンダ、スーダン、中東のアフガニスタン、イラン、タイ、ミャンマー、カンボジア、東ティモール・・・多くの難民支援の現場で働いていらした高嶋さん。
日常生活に必要な物資すら満足に配給できない状況でも、難民の人々は、毎日を必死に生きているということ・・・。
私が印象的だった言葉は・・・。
彼らと共に働き実感したことは、彼らがたまたま難民という立場にあるだけで、難民も私も、まったく変わらない、同じ人間だということでした・・・という言葉です。
昨日の番組の中でも、同じような言葉を語っていらっしゃいました。
難民と思わないで(差別しないで)、同じ人間という視点に立って考えてみてください・・・と訴えていらっしゃいました。
ちょっと、ここから話が変わってしまいますが・・・。
国連UNHCR協会のHPにいったら、トップにハイチの大地震の事も書かれていました。
昨日、ハイチでは、最大規模の余震が起きてしまったんですよね・・・。
ハイチで起きた地震について、UNHCR協会の主な使命が、迫害や広範な暴力などで家を追われた人々の保護であるため、現時点でハイチでの活動を行っていないけれど、今後、UNHCRができること、被災者保護の専門知識における必要に応じた支援と、キャンプの運営、備蓄しているテントやビニールシートの提供、そしてキャンプ地の計画や調整を考えられているようです。
JICAからも、国際緊急援助隊(JDR)医療チームが派遣されており・・・。
今夜には、陸上自衛隊の医官ら約100人から成る国際緊急医療援助隊の方達が、日本を出発して、今、活動されている国際緊急援助隊医療チームの活動を引き継がれるそうです。
被災地では発生から200時間が過ぎてしまいましたが、昨日までに各国の救助部隊の方達が120名以上を救出されてきているそうです。(それだけ、まだ瓦礫の下で、援助を待たれている人の数が多いということですよね・・・。)
時間との闘い・・・。救助部隊の方達も、危険な場所で、必死に作業をされていると思います。
1人でも多くの方の命が救われますように・・・。