昨日、大河ドラマ『天地人』最終回を迎えました。


最後のシーン・・・。良かったな~。

縁側に座る年老いた兼続・・・。庭の紅葉が見事に色づいているのを眺めながら・・・。

兼続が、妻のお船に「わしは紅葉になれたかのう。」と問います・・・。

その問いに、「あなた様はまさしく紅葉でありました。だからこそ景明もあなた様のようになりたかったのでございましょう」と応えるお船。

「ならば、みんなのおかげよ・・・。」と返す兼続・・・。

その後、兼続は、満足したかのように、湯飲みを手にしたまま、眠るように静かに息を引き取りました・・・。

お船は、兼続が手にしていた湯飲みを静かに置き、替わりに、1枚の紅葉を手のひらの上に乗せます・・・。

まさに、この紅葉こそ、立派に忠義を尽くした兼続そのもの・・・。

そこで、終わりとなりました。


兼続の父・惣右衛門も、同じように、縁側でお茶を飲みながら、静かに息を引き取っていきましたよね・・・。

同じ亡くなり方というのにも、感動しました。


今回の大河、紅葉が最初から最後までキーワードのようになっていました。


景勝の母・仙桃院は、北斗の七星を景勝のそばに置きたい・・・。景勝の側に兼続を・・・と願い、兼続はわずか五歳で景勝の小姓となります。幼い兼続は、雲洞庵に入りたくなくて、駄々をこねて泣きます。その時、兼続の母・お藤は、主従の関係を紅葉に例えて、兼続を説得しました。

木は厳しい冬を乗り越える為に、力を蓄えなければならない。Going my way ~どこまでも続く道~-紅葉

紅葉が散るは、その身代わりなのです。

燃え上がるようなあの色は、わが命より大切なものを守るための、決意の色。

そなたは、あの紅葉になるのです。

紅葉のような家臣になりなされ。


この言葉通り、兼続は愛と義を貫きながら、景勝のためにお仕えしました。命を投げ打つのも惜しまないような・・・。景勝を守る勇気ある姿が何度もみられました。

この言葉が、兼続の人生の指針となっていったのです・・・。


昨日の最終回、幼い頃の兼続のシーンも思い出しながら観ていました。

雪の夜、幼い与六(兼続の幼少時代の名)が雲洞庵を逃げだして家に戻ってきてしまったシーンが・・・。切なかったな~。

母・お藤は、与六を想い、心を鬼にして、与六と顔を合わせなかったんですよ・・・。

景勝が与六を迎えに来て、おんぶして雲洞庵に帰っていくシーンが、昨日の最終回にもちょこっと流れていましたけど・・・。


昨日の最終回には、回想シーンが多くて、兼続にかかわった多くの人物が再登場していました。

織田信長、豊臣秀吉、石田三成・・・。


家康が、伊達政宗と兼続を病床に迎え、2代目将軍秀忠の後見を頼むシーンもありました・・・。

庭の桜が見事に見える部屋で、家康が兼続に、天下を取ることができたけれど、多くの人に裏切られ、自分も裏切ってきた・・・。愛も義も無い生涯に、何の意味があったのか?だからこそ、秀忠には愛と義をおしえてやって欲しい・・・というようなセリフを残していました。

家康は幼い頃から人質として苦労した人ですからね・・・。

この大河では、兼続が有名な「直江状」を通し、痛烈に家康を罵倒し、それが天下分け目の関ヶ原の合戦の引き金になったという流れだったから・・・。最後の最後、家康の本心が語られたというシーンでした。

また、庭の桜がハラハラと散って・・・。桜が、人の命の儚さを表していました。この桜が、家康の最期をうまく表現していました。


今年の大河も全て観させて頂きました。良かった~♪

紅葉といい、桜といい、美術スタッフさん、素晴らしい演出をありがとう・・・。

照明も素敵でした・・・。紅葉や桜に降り注ぐ光・・・。最初の頃から素敵だと思っていました。雪の朝、光が射している雰囲気とか・・・。(照明に、ドラマ「ハゲタカ」で映像技術賞を受賞された久慈和好さんのお名前があったので、納得です・・・。)


出演者のみなさん、スタッフのみなさん、本当に、おつかれさまでした♪沢山の感動をありがとうございました。

昨日、次の『龍馬伝』と『坂の上の雲』の予告も流れました。面白そう♪早く観たいな~。

ひとつ文句があるとすれば(笑)、終了時間が9時15分?だったから、『JIN 仁』が、途中からに・・・。(苦笑)


『JIN 仁』も昨日の放送、良かったですね~。緒方洪庵に、仁が未来から来たということを・・・。

「先生は未来から来たお人でしょ?私の思うた通りやったら眼を瞑ってください」洪庵の、その言葉に、静かに目を瞑る仁・・・。

洪庵が、また仁の辛い気持ちをすぐに察し、“たかが大坂から江戸に連れてこられただけで不安になっている自分が恥ずかしい・・・。あなたがどれだけ辛い気持ちでいるのか・・・。”

その寂しさを半分、私に分けてください・・・。せめてものお礼に冥土へ持っていきますと・・・。(ここで号泣した私はセリフもしっかり聴けない状態に・・・。)

仁は、より良き未来をつくることを洪庵と約束しました・・・。こちらのドラマもどうなるのか?楽しみだわ~♪


気になるのは、来週も放送時間が重なるじゃん!来週から放送の『坂の上の雲』と『JIN 仁』が・・・。(苦笑)