名古屋に行ってから、もう10日が過ぎてしまいました・・・。
名古屋市美術館に行った時の感想をアップし忘れていました。(笑)
名古屋市美術館で鑑賞してきたのは、『絵画と写真の交差ー印象派誕生の軌跡』という展覧会です。
絵画と写真は、それぞれの歴史的な展開と相互の密接な関係を通じて、特に19世紀に視覚に大きな変容をもたらしましたといわれています。
先月放送された、TBS『THE 世界遺産』の中でも、モネの絵を取り上げながら、19世紀に誕生した写真は、特に印象派の画家に影響を与え、写真の存在と絵画との関係は深かったということが語られていました。
写真の誕生から170年、印象派絵画の誕生から135年の節目に開催された、今回の展覧会は、印象派絵画がいかにして誕生したかを「写真」を切り口として、相互の関係を浮き彫りにしながら印象派絵画の新たな魅力を探るというものでした。
海の写真からヒントを得て有名な海景を描いたギュスターヴ・クールベや、熱狂的な写真愛好家であったドガの作品をはじめとして、代表的な印象画の作品が展示されていました。
↑ギュスターヴ・クールベの「水平線上のスコール」
クールぺの作品は、写真と画を隣通しに展示されていて、2つの作品を見比べることができて感慨深いものがありました。クールぺが写真を撮ってから、10数年後に、「水平線上のスコール」が描かれたそうです。
大波を描くことをクールぺはテーマにしていて、パレットナイフを駆使して描かれたものなのだそうです。
真っ黒な黒雲と高い波が、自然界のもつ恐ろしい一面を表現しているような作品でした。
写真と画の構図が、とても似ていて、大変興味深い作品でした。
↑エドガー・ドガの「舞台の袖の踊り子」
ドガといえば、バレエと踊り子を描いた作品が数多いことで知られていますが・・・。この作品も、体のしなやかさとか、衣裳の質感とか、素晴らしく描かれていました。踊り子さんの体の筋肉まで、綺麗に描かれていて、驚きました。
そして、私の好きな画家モネ、ピサロ、シスレーの3人の作品、3作が並んでいました。嬉しかった~♪
ここで何分も立ち止まってしまった私!(笑)
写真→上からクロード・モネの「プールヴィルの断崖」、カミーユ・ピサロの「ロンドン、ハイドパーク」、アルフレッド・シスレーの「レディース・コーヴ、ヘースティングズ」です。
モネの画は、この画が飾られている部屋に入った途端、光り輝いて観えました。(笑)岸壁が太陽の光で、反射している部分が特に綺麗に観えました。
ピサロの画も、道の部分に描かれた光と影の部分がとっても綺麗でした。木々の緑の中にも光と影の部分が綺麗に描かれていて、画の中に入っていきたいような気分になりました。
シスレーの画は、この写真で見ると、空の色や砂浜が、紫がかって見えますが、これ実際、美術館で観ると水色に観えます。空のシスレーといわれるように、空も海も海辺も、私の大好きな水色を、こんなに詳細に使い分けて描ける人はなかなかいないんじゃないかな~と感動してしまいました。
印象画の画だけではなく、歌川広重の作品も10点ほどありました。
初期の写真も沢山あったのですが・・・。初期の写真って、もちろんカラーではなくセピア色で・・・。
このセピアの写真が、まるで絵画のようで素敵でした。
私は、写真も好きで、写真展にも行ったりするので、大好きな印象画と写真の関わりがテーマのこの展覧会、鑑賞していて、とても興味深い作品が多かったです。
私が行った日から、この展覧会が開催されたので、とても混雑してるんじゃないか?と心配していましたが・・・。
人は少なく、ゆっくりと鑑賞できました。
名古屋って、美術館が多いんですね・・・。
今回は寄ってこれませんでしたが、栄の駅からすぐの場所にも愛知県美術館があるんですよね。
今月、また名古屋に行く用事があるんです。今月は、大学時代のお友達の結婚式があって行くので、美術館には寄ってこれないと思いますが・・・。
今度の名古屋旅行も、楽しみです♪

