日本経済新聞の日曜日朝刊で作家・瀬戸内寂聴さんが、2007年から2年間104回にわたって連載がされた、瀬戸内寂聴さんによる人物エッセー「奇縁まんだら」。
瀬戸内さんが島崎藤村、川端康成、三島由紀夫から遠藤周作、水上勉まで作家・芸術家との縁について書かれたエッセーでした。
画家・横尾忠則さんの挿画も、素晴らしかっです。(写真は、今朝の日経。文化面に掲載された、横尾忠則さんが描いた瀬戸内寂聴さんです。ただ似ているだけではなく、横尾さんの挿絵は、人の内面までも描かれている、素敵な挿絵です。)
その「奇縁まんだら」が、今朝の日経から再開されていました。今日は、田中角栄さんについて書かれていました。
そして、36面の「文化」にも、“「奇縁まんだら」再開にあたって”という記事が掲載されていました。
人生には相性というものがある。人と人、人と仕事、人と土地、何にでも相性がある。
60年近くペン1本に頼って生きてきた瀬戸内さんにも、出版社や新聞社との相性があったということが書かれていて・・・。日本経済新聞社は、瀬戸内さんにとって“相性大吉の新聞社”であると書かれていました。
この世のすべてのことは縁によって起こるというのは仏教の根本的思想である・・・。
2007年の連載の時、瀬戸内さんは、85歳。過去を振り返った時、どれほど多くの出遭いによって自分が生かされてきたかに改めて思い至ったそうです。
自分が生きてきた途上で出逢った素晴らしい人々の個性を書くことは、読者にも喜んでもらえるのではないかと、書き始めた・・・。
瀬戸内さんが、「奇縁まんだら」で取り上げた方は、すべて故人となった方ばかり。
瀬戸内さんは、これからも、まだ話し遺したい由縁の魅力ある方がいらっしゃるそうです。
最後に、「生きて、逢えてよかったと思う人々との不思議な縁こそ、私のこの世で得た最大の財産と宝物である。」という言葉が載っていました。
瀬戸内さんの言葉は、胸に響きます。はっと気づかされる事が多くあります。
今日のこの言葉。日々の生活の中で、感謝をしなければいけない方・・・。私を支えてくれている友人・知人・・・。仕事を一緒にさせて頂いている方達。私にも縁があって、色んな方との関係が築けていることに、感謝しなければいけないな・・・と思いました。
これからの「奇縁まんだら」も、楽しみにしています♪