アメリカ同時多発テロが起きてから、8年が過ぎたのですね・・・。
あの日、テレビで目にした光景は、今でもはっきりと記憶に残っています。
このテロで亡くなった方は、約3,000人といわれています。
この中に、世界貿易センタービルで亡くなった消防士343人、警察官23人の数も含まれています。
テロが起きた時、すぐに現場に駆けつけ、勇敢に働きながら、犠牲となってしまった人達のことを思うと、胸が痛みます。
今日、金曜ロードショーで、『ワールド・トレード・センター』が放送されます。オリバー・ストーンが監督をされ、テロの標的となったワールド・トレード・センターを舞台に、大惨事から奇跡的に救出された男性の実話が基になっている映画です。
そして、日曜洋画劇場では、テロと戦うFBIの真実のドラマ、『9.11アメリカ同時多発テロ 最後の真実』が放送されます。
先月、アフガニスタンでNGOのスタッフとして働いていらした伊藤和也さんのことを書いたばかりで・・・。(「伊藤和也さん、一周忌・・・」のブログは、こちら )今、アフガンに居るNGOの日本人スタッフは1名なのですが、今秋からスタッフの数を増やす予定だと報道されていたので、だんだんと治安もよくなってきているのかと思っていたら・・・。
今月に入り、4日、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)に所属するドイツ軍司令官が指示した空爆により、アフガニスタンの市民を含む90人以上が亡くなったという、残念なニュースが放送されました。
今月4日の朝日新聞の記事では・・・。
ゲーツ米国防長官は3日、アフガニスタン戦略の見直しを示唆した駐留米軍司令官の戦況評価報告を受けて記者会見した。国際テロ組織「アルカイダ」掃討と治安回復を目指すオバマ政権のアフガン戦略について「まだ始めたばかり」と述べ、長期化する可能性を示唆。司令官から要請があれば、米軍のさらなる増派を検討する意向を示した。
こんな記事を目にしました。本当に何と言っていいのか・・・。絶対にやめて欲しいと思っています。
先月、『冬の兵士-イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』という本が発売されました。(まだ、読むことができていないのですが・・・。)
この本には、イラクやアフガニスタンから帰還した米軍兵士が、戦場の実態や心的外傷後ストレス障害(PTSD)を告白し、その証言がまとめられているそうです。
帰還兵の自殺者が年間平均6500人にのぼり、米兵戦死者の約4000人をはるかに上回っていることも書かれているそうです。
以前、映画『プラトーン』の感想をブログに書いた時にも書きましたが、ベトナム戦争、イラク戦争、多くの戦争から帰還した米軍兵士の方達が、PTSDで苦しんでいます。
絶対に犠牲となってはいけない、アフガニスタンの民間人まで犠牲となっていて・・・。もちろん、犠牲となっているアメリカの兵士の数も増え続けているし・・・。その家族も悲しい思いをして、苦しんでいます。
どちらが敵なのか、見方なのかという事より、お互いに、多くの人達が苦しんで、傷ついているという現実があります。
これ以上、いろんな意味で、犠牲者を増やして欲しくはありません。
悲しみから憎しみがうまれ、また悲劇が繰り返されて・・・。これ以上、悲しい歴史は増えて欲しくないという気持ちでいっぱいです。