今日8月15日は、64回目の終戦記念日です。

悲惨な戦争を体験した人が減り、戦争や原爆の悲惨さを伝える人が、どんどん少なくなってきています。

私も、戦争を知らない世代です。

でも、ここ数日、NHKで放送された数多くの戦争に関連した番組、そして、戦争を体験された漫画家の方たちの作品が展示された『私の八月十五日展』も観に行き、戦争を体験していない私でも、戦争の悲惨さや、命の尊さについて考えさせられ、平和であることが、いかに有り難いことなのかを実感しました。

テレビ番組では、戦争を体験された多くの方が、インタビューに応えて、戦争の愚かさを伝えようとしてくださっていました。インタビューに応えることは、辛い戦争体験を思い出すこと・・・。それが、どんなに苦しいことだったかを考えると、そこまでしてくださった事に感謝して、戦争について、真剣に考えなければならないと思いました。


8月6日、広島に原爆が投下され、8月9日に長崎に原爆が投下されたこと・・・。
変えることのできない悲しい歴史。今も苦しんでいる被爆者の方たち・・・。

絶対、忘れてはならない歴史です。


今年4月に、オバマ米大統領が核廃絶に取り組むことを明言したように、今、核を巡る問題が大きく変わろうとしています。その裏には、テロリストが核をテロ行為に使用する可能性が高まっていることや、北朝鮮が核実験を進めるなど、核を取り巻く状況が深刻になっている現実があります。広島・長崎の被爆者の高齢化は進み、被爆体験は風化しつつありますが、次の世代の人間が、今、核の問題と真剣に向き合わなければならないのではないか?と思います。


先週、放送された、BS『手塚治虫戦争館』で、手塚さんの漫画、「ワンダースリー」という作品が紹介されていました。


ワンダースリーのストーリーは・・・。

自然破壊や戦争ばかり繰り返している、人間が住む星、地球。

ある時、銀河連盟で地球を滅ぼすべきか否かの投票が行われ、票数が同じになり、結論を出すために3人の調査員を地球に派遣することを決定します。3人は、それぞれ馬、ウサギ、鴨に姿を変えて地球の人間の監査を開始し始めます。
1年間の調査の後に、人間が存在すべきでない危険な生物であるとの判断が下されたら、ワンダースリーは持参した反陽子爆弾で地球を爆破するという任務が与えられます。

1年後、銀河系連盟は地球を破壊することに決定してしまいます。

ワンダースリーたちは、地球を破壊することに反対し、追放を命じられ、地球に戻ります・・・。

先週のテレビでは、ここまでの放送で、結末がよくわからなかったのですが・・・。


戦争を繰り返す地球人は、宇宙に存在する権利があるのか?という言葉が出てきて、とても印象に残りました。

これまで、戦争によって、地球が滅んでしまう・・・ということは考えたことがありましたが、実は、宇宙にも影響を与えるほどのことを、人間はしようとしてているのではないか?ということに気づきました。先月まで、宇宙飛行士の若田さんが、宇宙ステーションに行かれていたこともあり、宇宙から見た、地球の映像を沢山見ることができてきたけれど・・・。

地球は、本当に綺麗な星・・・。

こんな綺麗な星を、自分たちで滅ぼそうとしているって・・・。なんて愚かなことなんだろう・・・。

今も、紛争やテロが頻繁に起きていて、そういうニュースを見る度に心が痛くなります。


今、平和であることが、当たり前のように思ってしまっているけれど、いかに有り難いことなのか・・・再確認させてもらった気がします。