『東京カレンダー』9月号の「COLOR OF SEASON」に、“『永田町 黒澤』で出遭う 夏の色彩 夏の香気”という記事が載っていました。
日本の映画史を代表する映画監督、黒澤明氏。
海外からの評価も高く、ジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラ、スティーブン・スピルバーグといった著名人も黒澤監督を敬愛し、「世界のクロサワ」と称されています。
黒澤監督は、映画の世界に飛び込む前に、画家を志していたそうです。
「カムイ伝」などで知られる漫画家、白土三平氏の実父である洋画家、岡本唐貴氏の薫陶を受け、二科展にも入選されているそうです。
脚本家として並外れた才能がなかったら、あるいは、そのまま洋画家として大成していたのかもしれない・・・という記事でした。
そして、黒澤監督が、映画のために描いた絵コンテが何作品か掲載されていました。
↑の絵コンテは、スピルバーグが製作総指揮を買って出た「夢」から。(黒澤監督が見た夢を元にした映画。)
オムニバス形式の「夢」の一話、「日照り雨」の「野・遠ざかる虹」と題された絵コンテ。(「日照り雨」のラストシーンです。)
この作品は、黒澤監督の子供のころに、不思議な印象を残した、晴れていても雨が降る、「狐の嫁入り」の場面を描いた作品です。
光の中の雨・・・。そこに描かれた、色鮮やかな虹・・・。まさに、夢の中の世界が描かれています。
オムニバス形式の「夢」の一話、「鴉」の絵コンテも掲載されていました。
「鴉」は、ゴッホの絵画の中で、ゴッホを探すという作品ですが・・・。黒澤監督が、絵画が好きで、影響を受けていたことが、よく分かる作品です。
この記事とともに・・・。映画、絵画とともに愛したのが、“食”であり、黒澤監督は、かなりの美食家だったそうです。
そして、『永田町 黒澤』の記事へ・・・。
巨匠、黒澤明監督の美食や食へのこだわりを再現した料理店・・・。
お店の外観は・・・。柱の塗りまで、黒澤組の美術スタッフが手がけたものなのだそうです。
永田町という、日本の政治中心地にあるとは思えない空間。
秀逸な料理とともに、特別な空間の品格がある場所なのだそうです。
店内には、黒澤監督が描いた絵コンテの複製も飾られているそうです。
是非、一度、行ってみたいお店です。
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