今月の『芸術新潮』は、画家ポール・ゴーギャンが特集されています。
明日から、東京国立近代美術館で『ゴーギャン展』が開催されます。
この展覧会に向けて、特集されたものなのだと思います。
ゴーギャンは、波乱に満ちた生涯をおくっていたようです。
自ら命を絶とうとした事があったことも、書かれていました。
ゴッホが耳を切り落としてしまったのは、ゴーギャンとの口論が原因だったのでは・・・ということは知っていましたが・・・。
ゴッホも精神的な病に苦しんだ画家のひとりですが、ゴーギャンも晩年は、心身ともにボロボロの状態で、苦しみながら、葛藤の日々を過ごしていたことが書かれていました。
ゴーギャンは、画才はいうまでもありませんが、文才もとてもあったようです。
ゴーギャンの書いたものを読むと、ゴーギャンが読書家だったことがわかるそうです。(シャークスピアなどを好んでいたようです。)
お父さんがシャーナリストだったので、その影響を受けていたそうです。
また、南海の島、タヒチでは、人を呼んで、食事をふるまったりしていたそうです。
楽器の演奏も得意で、マンドリン、ピアノも弾いていたことが書かれていました。(ゴーギャンの絵に、マンドリンが描かれている作品が多い事には、気づいていましたが・・・。まさか演奏できるなんて・・・。)
ゴーギャンは、多彩な才能をもっていた方だったんですね~、知りませんでした。
ゴーギャンとゴッホは、共同生活を送り、自画像を交換し合うような仲だったことも書かれていました。
ゴッホが耳を切り落としてしまった事件があって、共同生活に終止符が打たれたようです。
今まで、ゴーギャンの作品には、タヒチとか、南国の明るいイメージをもっていたのですが・・・。
私は、この雑誌を読むまで、ゴーギャンが心身ともに苦しみながら、絵を描いていたことを全く知りませんでした。
ゴーギャンの作品は、自画像が多い~と思っていましたが、自画像を描きながら、自分と向き合っていたのかもしれませんね?そんな風に思いました。
人間の生と死をテーマに描かれた作品も、沢山描いていた事を知ることができました。
これから、ゴーギャンの作品を観る時は、見方がちょっと変わるんじゃないかな?と思います。
『芸術新潮』のHPは、こちらです。
http://www.shinchosha.co.jp/geishin/
『ゴーギャン展』のHPは、こちらです。(明日7月3日(金)から9月23日(水・祝)まで)東京国立近代美術館