昨日のNHKスペシャルは、『マネー資本主義』 、「第2回目“超金余り”はなぜ起きたのか?~カリスマ指導者たちの誤算~」が放送されました。
4月19日に放送された、『マネー資本主義』「第1回“暴走”はなぜ止められなかったのか~アメリカ投資銀行の興亡~」。金融危機はなぜ起きたのか。巨大マネーはどのように膨張していったのか。マネー資本主義の主役として批判の的となっているのが、リーマンショックを起こした当事者でもある「投資銀行」だったという1回目の放送のシリーズ第2回目でした。
空前の規模で世界を襲った今回の金融危機。その原因は膨大なマネーが世界に溢れ、無謀な投資を可能にしたことだとされる。この「超・金余り」をもたらしたと今、厳しく批判されているのがアメリカの政策だ。
グリーンスパン前FRB議長(連邦準備制度理事会 中央銀行総裁に相当)や、ルービン元財務長官らカリスマ的指導者を擁し、世界の金融界をリードし続けたアメリカの金融当局。彼らの政策の何が問題だったのか?それはどのように決定されたのか?政府中枢の意志決定の過程を、関係者の証言で検証する・・・。(HPから)
ちょうど、先週の5月10日(日)の日本経済新聞でも、「検証・グローバル危機」“第1部 リーマン破綻「9.15」の衝撃”という記事が載っていて、金融界の司令塔といわれていたグリーンスパン前FRB議長の名前も何度も登場していました。
ローン債券が投資銀行で金融商品に生まれ変わり、他の金融機関に販売されていく・・・。その為、リスクが見えにくくなって、バブル経済は息詰まっていった・・・ことなど、ラグビーの試合の様子に例えて紹介されていて、分かりやすい内容となっていました。
グリーンスパン前FRB議長が、異例の低金利を長期間放置していた為、事態が悪化していった事なども解説されていました。
そして、ルービン元財務長官のドル高政策も、わかりやすく説明されていました。
ちなみに、先週の日経新聞「検証・グローバル危機」“第1部 リーマン破綻「9.15」の衝撃”という記事の内容は・・・。
世界の金融市場を震え上がらせた2008年秋・・・。
ベアー・スターンズが3月に破綻して、米銀大手JPモルガン・チェースに吸収され、9月15日にはリーマン・ブラザーズが破綻。メリルリンチは米銀大手バンク・オブ・アメリカに吸収され、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは普通銀行に業態転換し、米国の大手投資銀行は姿を消しました・・・。
しかし、この危機は突然訪れたわけではなく、いくつも予兆が表れ、何人かは警鐘を鳴らしていた・・・という記事が載っていました。2005年には、もう前兆が始まり、2006年、2007年・・・。どういった流れで、世界経済の光景が一変していったのか?という記事でした。
そして、昨日5月17日(日)の日経新聞には、“第2部 当局の闘い”。破綻に追い込まれたのはリーマンだけではなく、AIG危機についての記事が載っていました。AIGが危機に陥り、政府がAIGを公的管理下におくまでの流れが詳しく書かれていました。
私は、日本経済新聞を購読してますが、なかなか経済の流れを理解するのは難しくって・・・。
毎週土曜日の「日経プラスワン」が、一番役立っているし、楽しく読めているかも・・・。(大笑)
今日のブログは、ちょっと難い内容になってしまいましたが・・・。取得しようと思っている資格に関連して、金融や経済について、もっと勉強していきたいと思っているので、これからも、たまに金融・経済の話題をブログに書くかもしれません。
昨日、この「マネー資本主義」の番組中に、チャップリンが作曲した「Smile」が流れていました。(この番組のテーマソングみたいです。)
今の時代に、チャップリンがもし生きていたら・・・。この世界の経済状況や時代の流れをどんな風に表現して、どんな映画を作るだろう?と思ってしまいました。