昨日、TVを見ていたら、2008年ノーベル化学賞を受賞した、米ボストン大名誉教授の下村脩さん(80)が、受賞後初めて、母校長崎大学で、講演を行ったというニュースが流れていました。

会場の講堂には、長崎大生や県内の中高生、約700人が集まったそうです。

このニュースに関する記事(Yahoo!ニュース(西日本新聞))は、こちら です。


その会場にいた高校生が、下村さんに、こんな質問をしていました。

「研究には人の為にする研究と自分の為にする研究がありますが、何の為に研究を行ったのですか?」

この質問に対し、下村さんが、

「自分を探求するのみです!」

自分を探求する為に研究を行ったということを、ハッキリと応えていました。


下村脩さんの研究に対する姿勢が素晴らしいということは、ノーベル賞を受賞した時にもいわれていたことですが、昨日、TVでハッキリと下村さんの口から「探求心」に対する言葉が聞けて良かったと思いました。


下村脩さんは、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質を発見し、その後医学研究用の重要なツールに発展していったことで、ノーベル化学賞を受賞されたわけですが・・・。

下村さんは、この研究の為に、家族とともに、毎年夏ごとに5万匹以上のクラゲを捕り続け、19年間、17回の夏をクラゲの捕獲に費やし、合計85万匹のクラゲを使って、発光メカニズムの解明に取り組んだそうです。

下村脩さんの研究に関する詳しい記事(朝日新聞)は、こちら です。


私は、正直、化学のことはよくわからないけれど、研究に対する姿勢が半端ではなく、ものすごく立派な事はわかります。

自分が好きな事でないと、ここまでは出来なかったと思います。


人間だから、名誉やお金に目がくらんで、研究の本来の目的が変わってしまう人も中には居ると思うんですよね・・・。

でも、下村脩さんのように、自分の知りたいことを探求する、その純粋な研究姿勢が大事なんですよね。

結果、ノーベル賞を受賞できるまでの研究結果を出されたわけですから、立派な方ですね。


下村脩さんのこの研究に対する姿勢は、多くの人達に希望や夢を与えたと思います。

昨日、講演に行かれた方が羨ましいです。

下村さんは、他には、どんな話をされたのかな?