おはこんばんちわ

まろんたん、み〜こちゃん どら(ミ゜o゜ミ) さん、ぴありのお誕生日にお祝いメッセージありがとうございございました

 

 

 

道路挟んだら海    って所に独りで住んで    トイレ以外は 堤防みたいな所でぼ〜〜っと 海を感じてる   

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朝早くから暗くなるまで小雨でも毎日定位置に座って海の風や匂いを感じているから その女は結構な歳を重ねているのに日焼けで真っ黒

 

近所の人とは挨拶は笑顔で交わすけど心を閉ざし世間話をしようとはしない

 

その女の子供達は車で約1時間の所に住んでいて 母親と一緒に暮らそうと説得しても 海の側に居たいと言い身内も友達も沢山いるのに 独り誰も知り合いが居ない海辺の町から離れない

 

痴呆症になってしまい、近所の人にもう笑顔で挨拶する事をしなくなっても 少しのお菓子とお茶を持って毎日定位置に座って海を感じていた

 

子供達は痴呆症の母親を心配して姉弟と交代で母親の様子を見に訪れるが、定位置に座っているから 自分達の住む街に連れて行く事は無かった

 

ある日 台風で波が荒れまくっていた 

子供達は今日はいつもの場所に母親が行ったら 津波にのまれてしまうと 心配し 携帯するも 出ない    

女はもういつもの場所に座っていた

子供達が母親の元へ急いで向かった

 

大きな波がもう迫って来ているのに 定位置から動じなかった

とうとうその波がみぃの元へ

波が引いた時、みぃも海へと還って逝った…