自慰行為では人を楽しませることはできません。
今回は会話を成立させることについて話したいと思います。
当たり前のことで普段何気なくしている”会話”はどのように成立しているのか考えたことはありますでしょうか?
私は会話とは自分と他者とが「発信」と「受信」のサイクルで気持ちや言葉などを伝えるということだと思っていますが、役者はその会話のプロ、
つまり発信と受信、加えて理解のプロフェッショナルでなくてはいけません。
小さい規模の舞台を観に行くと時たまいるのですが、オ◯ナニー、間違えました、オ◯ニー芝居と言われる様な自分が気持ち良くなるだけの演技は基本的に”会話”ができていないんです。
「誰に向かって話しているの?」ということですね。
そんな演技は撲滅しましょう。そんなもの観せても楽しませることはできません。
役者がする会話においてもっとも意識すべきことは2つ。
発信と受信。から絞って「方向」と「聞く」こと。さらに絞ると「誰に」と「なぜ?」になります。
以前の記事で「方向」と「聞く」についてはどちらも触れたとは思いますが、会話は基本的にこれで
成り立ちますし、台本を読みながら初めて演技をするときにこれらを意識するだけでも上手に見えます。
できてないと思う人、心当たりのある人。自覚があるだけでも素晴らしいです。大丈夫!!
訓練で必ず良くなります。
会話の基礎訓練として、まずは言葉を発するとき、上手にやろうとはせずにまっすぐ相手を指差すなり目を見るなりして言葉を投げかけてください。
これをやると受け取る側もしっかり受信する訓練にもなります。
これらは役者のスキルとしてではなく、日常生活においても有効です。
加えて会話のモチベーションとして重要なのは「YESマン」であることです。
会話が進むときは、投られた言葉に対して全てYESで返っていますし、相乗効果で盛り上がります。
普段会話で盛り上がるときを想像すると、みんな同調していますよね。
例えばこんな会話があったとします。
A「この映画おもしろいよね?」
B「うん、面白いよね。ラストシーンであの人がキレッキレで踊りだすからさ・・・。」
A「そうそう、想像つかなかったもんね。」
YESで進んでます。
逆を言うとNOはその会話をいったん終わらせてしまいます。
B「いやその映画じゃないよ。」
つまり、相手を理解してYESで話を進めることも会話の味噌なんですね!
役者は会話のプロです。勉強すればするほど日常生活に応用することで一層楽しいものになるはずです!!