ひよこちゃん、9月からスピーチセラピを受け始めて3か月、ずいぶん発音が良くなってきたと思う。アメリカ生まれ、アメリカ育ちのひよこちゃんではあるが、ナニーさんの英語がものすごく訛っていたのと、日本人コミュニティの中で育ったのと、マミーがよせばいいのに英語の読み聞かせをしたりしてたのが影響してか、英語に日本人訛りがあった。それは、本当に微妙な訛りで、この町には幸いにしてバイリンガルの人がものすごく多いので多分気にしなければなんともなく過ぎるんだけど、生粋のアメリカ人の英語と比べるとやっぱり訛ってる、という感じ。それを気にしてか、ひよこちゃんは英語でしゃべる時はえらく声が小さくて、4年生の時の先生の話では教室での発言はものすごく聞きづらく、何を言っているか何度も聞き直さないと分からなかったらしい。そんなこともあり、勧められてセラピを受けることにしたのだ。

セラピは週に1回、1時間。普通はグループセラピなんだけど、ひよこちゃんのクラスからはセラピを受けている子がひよこちゃんだけなので、幸運にもマンツーマンでやってもらっている。セラピの先生が今、重点的にやってくださっているのがTHの発音。THはTheやThisみたいに、言葉のはじめに付くこともあれば、Tenthみたいに言葉の後に来る時もある。その発音を徹底的に習っている。THを発音するのに、喉を鳴らす場合もあるなんて、初めて知ったよ。マミーも習いたい。後、英語になると極端に声のボリュームが下がるので、自分で意識して、「大声」「中くらいの声」「小声」「耳打ち」みたいに声の出し方を変えるみたいな練習もしている。家で親と一緒に練習する宿題もあるので、一緒に練習するが、ほんと、見事に英語になると声のボリュームが下がる。日本語だとあんなにうるさいのに(笑)この練習で急に自信が付いて、堂々と発言ができるようになるのかというとそうではないんだろうけど、自分で意識して発言をコントロールできる技というか方法を学べているんだと思う。

先日、生徒会の行事についてひよこちゃんがベィビーちゃんのクラスに来て行事の説明文を読んで、参加を促すという機会があった。前日に家で説明文を何度か読ませて練習させた。「それじゃぁ、聞こえないよ、この場合は「中くらいの声」じゃなくて、「大声」の方で読んだ方が良いと思うよ。」というと、「そうか」と言って声のボリュームを調節していた。で、本番ではものすごく大きな声ではっきりと読めたらしくて、ベィビーちゃんがものすごくうれしそうに「今日ね、おねえちゃんがクラスに来て、説明文を読んでくれたけど、ベィビーちゃんの先生が「わぁ、さすが、5年生は上手ね。声が大きくて、とってもわかりやすかったわ!」とほめてくれたんだよ。」っと報告してくれた。ベィビーちゃんは自分のお姉ちゃんが同級生の前で褒められて、ものすごく誇らしかったらしい。かくゆうベィビーちゃんも生徒会委員なので、同じ説明文を1年生のクラスに行って読んだらしい。ま、ベィビーちゃんは、発音ばっちりだし、長唄で鍛えた大声だから、さぞかし得意気に上手に読んだんだろうと思う。

ひよこちゃんがお友達と話してるのを聞いていると、訛りがずいぶん少なくなったのが良く分かる。ひよこちゃんは自分でも、気づいているらしくて、「最近、英語が話しやすくなった」とか言っている。でも、英語の言い回しはやっぱり語彙が少ないというか、「本当はこんなこと言いたいんだろうな」と日本人のマミーだから分かるようなしゃべり方をしている。本人も日本語の方が断然しゃべりやすい、と思っていると思う。けど、最近は長文を書く方は英語の方が楽になってしまった、と嘆いていた。書くのは、やっぱり毎日日本語に触れていないと難しいよなぁ。

かたやベィビーちゃんの方は2歳までナニーさんには英語禁止でスペイン語で話してもらい、家では日本語で、マミーも忙しくて英語の読み聞かせなぞ全くせず、5歳でキンダーに入った時に初めて英語に触れたんだけど、そこからは早かった。英語の発音は家族の中で一番上手。たまに上手過ぎて何言ってるか、わからなかったりするわ(笑)やっぱり家で英語を使っていないので、語彙は少ないけど、しゃべる方は全く問題ない様子。先生も、言われないとバイリンガルの子だとは気が付きませんとおっしゃっていた。ESLのクラスも必要ないと言われたし、スピーチセラピもいらなさそう。ま、人間、何が幸いするのかは後になってみないとわからないものだ。

今回、初めてスピーチセラピというものについて、学んだけれど、コミュニケーションとは全く違うアプローチでとても興味深いセラピだと思った。そして、ひよこちゃん、この時期にセラピを受けられて、本当に良かったと思う。あのままカリフォルニアに居たら、こんなこと気づいてももらえなかったよな、きっと。ひよこちゃん、この調子で中学に上がるまでに、スピーチに自信が付くといいね。どんなにすごいアイデアでも意見でも、人に伝わらなかったら、何も思いついていないのと同じだから。特にアメリカでは。