ひよこちゃんのクラスで「朝市に行って、野菜を買って、それを調理して食べる」というプロジェクトがあり、先生のお手伝いでボランティアに入った。マミーのお仕事は、調理のお手伝い。先生に指定された時間に教室に行くと、朝市で買ってきた野菜や果物が沢山置いてあった。1人2ドルずつ出し合っていて、ひよこちゃんのグループには7人居たので、全部で14ドル分のお野菜と果物。何を作るかはグループですでに相談して決めてあった。ひよこちゃんのグループはフルーツ&野菜カバブ(串刺し)とサラダとスムージーを作るらしい。包丁を子供達だけで使わせるのは危険なので、マミーが切ってあげるか、切るのの監視をして欲しい、とのこと。

まぁ、それは、それは、大騒ぎだった。先生も「さぁ、やってねー」っと言って、子供達のお手伝いをするだけで、作る手順は子供達にまかせきり。さすが、アメリカ的大雑把(笑)日本の調理実習とかのつもりで行ったら大間違い。子供達に任せたって、何の打ち合わせもなくわーっとそれぞれに野菜に取り掛かるもんだから、カバブを作ろうとしているのに、ベルペッパーをみじん切りサイズにしてしまう子が居たり(これじゃぁ、串に刺さらないよね)、カバブに入れるブドウを切ってしまって、フルーツサラダに入れ始めて「ええーー!?そりゃないでしょ」っとみんなにドン引きされる子が居たり、「ぼく、手洗わなくても大丈夫、だって、さっき休み時間の前に洗ったから」っといきなりフルーツを切り始める子が居たり(マミーが駄目出しして洗わせたけどね)。でも、このカオス的な感じがとてもアメリカン。その中で、ちゃんとリーダーシップを発揮して、現場監督みたいに皆を総括する子が出てきたり、わーこんなの出来た!っとブドウばっかり並べた独創的なカバブを作る子が出てきたり(マミーは他の具材とのバランスを考えて、えーっと思ったけど、子供達は「わー、そのカバブいいね~♪」と喜ぶ)。サラダの味付けが何も無かったので、カフェテリアでもらったコショウの小袋をを何袋も入れて味付けしたり。

ひよこちゃんは少しはモノを切ったり、混ぜたりしてたけど、その内「何にもすることがない~~」とかマミーに言いに来た。「やることはいっぱいあるよ、考えてごらん」と言ったけど、周りの状況を見て、自分のしかるべきことをする、というのが苦手なひよこちゃんは、ふらふら~~っとお隣のグループのところに見に行ったりしてた(苦笑)でも、途中で先生がスムージーを作るののお手伝いに参加して、楽しそうだった。

1時間半くらいそうして、「調理」をしていただろうか、いくつかの料理が出来上がった。他のグループは大丈夫かな、と思って見回りに行くと、あるグループでは男の子が1人でナシを切っていた。他の子達は飽きちゃって、遊んでいる。まだ、切れていないナシがごろごろいっぱいある。けど、その男の子は焦るでもなく、みんなが遊んでるのに不満を持つでもなく、楽しそうに1人でナシを切っている。日本だったら、「みんなで協力して終わらせよう!」みたいな感じになるんだろうけど、その風景に誰も違和感を持たないらしい。「手伝おうか?」と言うと、「手伝ってくれるの?おおー、それはいいね!」とその男の子が楽しそうに答える。てか、授業終わっちゃうんじゃないの?早くしないと、と思ったけど、だまってその子の横で手早くナシを切り始めた。そしたら、数人の子達が寄ってきて「わおーーー!すごい~~速いぞー♪」っと歓声を上げて見守る。「ねぇ、誰のママなの?」と聞かれたので、「ひよこちゃんのママよ」っと言うと、「ひよこちゃんのママすごい!プロみたいだ!」ってキラキラの瞳で見上げられちゃった。「そうでもないわよ。どんなママでもこれくらい出来るわよ~~」っとちょっと得意。てか、アメリカの4年生、いい感じに純朴でかわいいじゃないの~。

最後は、出来上がった料理を小分けにして、みんなで試食をした。面白かったのは先生が試食のマナーを説明していたこと。「美味しかったら、もちろん作った人を褒めてあげる。そして美味しくないな、と思った場合は、絶対に「まずい」とは言わないこと。美味しくないな、と思ったら、何も言わずに、にっこりすること」ははは(笑)、大人になっても使える生活の知恵。

全部終わった後、先生に「良かったら、試食されますか?」と聞かれたけど、丁重にお断りした。だって、作るとこの一部始終、見てるからねー(笑)