ベィビーちゃんの長唄のお弾き初めがあった。前週からものすごく張り切っていたので、ベィビーちゃんはこの日が楽しみで仕方がなかった。今回は2曲唄った。1曲は童謡で前から知っていた唄だったので、特に問題無し。けど、もう1曲が初めての長唄。長唄の中では1番短い曲とのことだけれど、間の取り方が何気に難しい曲。楽譜がある分けでもなく、ピアノで練習する分けにもいかず、さて、どうするか、と思っていたら、お師匠さんが、ご自分で三味線を弾きながら唄って録音したテープを作って下さったので、それで毎日幼稚園への送迎の車の中で練習した。カリフォルニアの青い空の下、車を走らせているんだけど、BGMは三味線、そして後部座席からベィビーちゃんが、「鶴は~、千代~、亀は~よろず代~」っと唄う。なかなか粋なもんだ、ということで。最初は、なんて分かり辛い曲、と思っていたんだけど、何回も練習させているうちにマミーもひよこちゃんも何となく覚えてしまって、ついつい口ずさみ、ベィビーちゃんに、「ベィビーちゃんが練習するの!」っと叱られたりした。
 
前々日には一緒に唄うお友達と合同練習もして、最後、ちょっとだけ練習風景を見せてもらって(いつもはマミーが居るとベィビーちゃんはでろでろになって使い物にならないので、お師匠さんとベィビーちゃんだけで練習してもらっている)二人のあまりのかわいらしさにマミーの顔は緩みっぱなし。お師匠さんも、終わった途端に、「かわいいでしょ~~~」っとにっこり。ベィビーちゃんは正座してしっかり唄っていたのに、唄が終わってマミーの顔を見た途端に、でれーんと床に寝そべってしまって、あらら、やっぱりマミーが近くに居るとだめなのねーってことになったんだけど、二人とも本番に向けて、自信満々の顔だったので、よし、と。
 
当日は2時間前に集合して、会場で練習して、お師匠さんにお借りした着物を着せてもらった。自分で着付けくらい出来るようにならなきゃなぁ、と思いつつ、とりあえず、今回は着物も無いし、やり方もわからずで、お友達にお願いした。実はその着物はお師匠さんが子供の頃に来ていた羽織だったんだけど、お師匠さんのお嬢さ�んが前日に縫い上げをして着物風に仕立ててくれていて、着せてみたら、ベィビーちゃんの髪型も相成り、こけしみたいで、とてもかわいかった。帯が大人用の帯しかなかったので、グルグル巻いてもらったんだけど、4歳児が着物着たからと言ってじっと座っているはずが無く、走り回ったので、本番までに着崩れして、何度も直してもらった。
 
そんなこんなで迎えた本番。ベィビーちゃんもお友達もそれまでのお転婆ぶりはどこへ、という感じですました顔をして登場、特に緊張するでもなく、リラックスした様子でかわいらしい声で唄った。ベィビーちゃんは当日持たされた扇子が気になって、お手手をむずむずしてはいたけれど、歌詞も間違えず、間の取り方も完璧で、初めての長唄にしては、上手に唄えたと思う。最後にちゃんと手を付いてぺこんとご挨拶をして、とてもかわいかった。もう、ダディもマミーも顔がほころびっぱなし。話を聞くと、どうやら和系のお稽古事は、色々と費用が嵩む習い事らしく、それにも増して海外で習っているので、いざ名取とかいう話になると、日本の家元までお師匠さんと共に出かけたりと、親としてはドキドキものなんだけど、とにかく本人がとても楽しんでやっているので、その間はなるべく長く続けさせてあげたいと思っている。