今年も冬のピアノの発表会があった。今回は、はっきり言ってマミーの方は「手抜き」。簡単そうな曲を2曲選んで、家での練習もひよこちゃんに任せきり。スケジュールがつまった土曜日以外は、毎日練習するように、「練習しなさい」っとハッパはかけるけれど、練習の内容はひよこちゃんが決める。自分で全曲2回づつ弾く、と決めたので、その週の課題の曲(短いものを4-5曲)を2回づつ弾いて1日の練習はほんの10分くらいでお終い。そんなんじゃ、なかなか合格がもらえなくて、1曲終わるのに2-3週間かかって、進捗度はものすごく遅くなったけど、母娘の関係を良く保つ方が大事かと。と、いいつつ、「早くやりなさ~~~い!」っと何度も叫ばないといけないので、やっぱり、「マミーはうるさいなー 」っと思われてると思うけど。でも、前はマミーとひよこちゃんのやり取りを間近で見て、頑なに「ピアノはやりたくない」っと首を振っていたベィビーちゃんが、「ベィビーちゃんもピアノ習いたい~」っと言い出してきたので、以前よりは母娘バトルは落ち着いてきたんだと思う。
 
そんな様子だったので、発表会の前の週になってもつっかえひっかえで発表曲を弾いているひよこちゃん。もう2ヶ月近く練習しているのに、弾けないから自分でもイライラするらしく、間違える度に情熱的に(?)「いや~~」っとか叫びながら弾いていた。テンポのめちゃくちゃで、強弱もあったもんじゃない。さすがに心配になり、最後の週はほぼ毎日練習を見てあげた。お決まりの「一生懸命練習して本番で間違えるのと、練習しなかったから間違えるのでは、間違えの種類が全然違うのよ!」っと言いながら。
 
当日の朝の最後のドレスリハーサルでも間違えて途中で、手が止まるひよこちゃん。でも根っから陽気な彼女は、白いドレスが嬉しくて、そのドレスでバレエを踊りまくって、ピアノのことは二の次という感じだった。その裏付けの無い余裕が親をハラハラさせるのよね~。会場ではひよこちゃんと同い年のHちゃんのご両親が後ろの席だったので、「Hちゃんはいつも練習どうしているの?」っと聞くと、ひよこちゃんと全くもって同じような状況であることが分かった。そこもママとの関係が良くなくなるから、「5回練習しなさい」は言うけれど、ずっとついているのは止めた、と言っていた。よほどピアノが好きな子じゃない限り、きっとどこも同じような状況になるのかも知れない。
 
で、本番。冬のリサイタルは3部に分けて小さい教室でやるので、観客は少ないんだけど、その分、演奏者と観客がとても近く、息遣いまでも聞こえる感じ。それはそれでちょっと緊張したりする。歳の順に演奏するので前回まではひよこちゃんがトップバッターだったんだけど、今回は小さい子が2人居て、ひよこちゃんは3番目。間違えて、演奏にならなかったら、ひよこちゃんのせいというよりは、今回は力を抜いたマミーのせいだわ」っと心の中で色々思いながら見た。けれど、まぁ、そこは本番に強いひよこちゃん、朝のどうしようもない演奏は何だったの?というくらい、無難にあっさり2曲とも間違え無く弾いた。毎回、登場してくる瞬間まで、ハラハラさせるけど、いざとなるとちゃんとさらっと弾いちゃうひよこちゃん、なかなかやるな。
 
リサイタルが終わった後に母娘バトルをよ~くご存知の先生から、「ひよこちゃん、今日が一番上手でしたね(苦笑)」っと声を掛けられた。「はい、出掛けまで思いっきり間違えていたんですけど、ラッキーでした」っと言うと、「いいえ、ラッキーじゃなくて、ママの頑張りがあったからこその演奏ですよ。全部ママの力なんですよ!」っと身に余る(笑)励ましの言葉を戴いた。「いえ、今回は(ご存知の通り)私は手抜きだったので。」と言うと、「そう思う心も含めて、ママの頑張りです!ママが出来ない部分は私がいくらでもカバーしますから、大丈夫!」っと。毎回子供だけでなく、ママまで励ましてくださり、この先生には何度も助けられている。本当に良い先生で良かった。そして、何よりも無事にリサイタルを終えられて、ほっとした。ダディと共に、そこはかとない達成感を感じた。そして、共に、どっと疲れたけどね。