2回目のレッスンがあった。ひよこちゃん早速「行きたくない」と言って行く道でダディとケンカして、家の近くまで引き返し、でもダディが「そんなことするとマミーにものすごく叱られるよ~」っと言ったら、しぶしぶ、「行く」っと言って、家の前でUターンしてレッスン場に向かったらしい(笑)親が付いていると、絶対に甘えて途中で、「帰りたい 」とか言い出しかねないので、ダディはひよこちゃんをレッスン場に落として、そのまま帰ってきた。
 
とは言え、クラスで一番へたくそなので、付いていけなくて、半べそかいているのかも、と心配になって、30分程早目に迎えに行ってみた。すると、レッスンはくるみ割り人形の振り付けに入っていて、ひよこちゃんを見ると、ニッコニッコの笑顔で楽しそうに踊っている。まっ、これは先生に「笑いなさい~、笑顔でね~」っと何度も促されての笑顔だったんだけど、2回目なのでなんとなく、やることが分かってきていたのと、前に踊る子達の様子を真似て踊っているので、クラスには付いていけている様子。でもやはり、体の動きを真似するので精一杯で、美しく踊るっていうのには程遠い。他の子達はきっと小さいときからちゃんとレッスンを受けていたんだろうと思うけれど、一つ一つのポーズが優雅な感じに決まる。で、その後ろをドッタンバッタンという感じでひよこちゃんが付いて行く(笑)歳は一番若いのに体だけは大きいからなんか、年齢上なのに、踊りが下手な子みたいに見えて、ちょっとかわいそう。先生が要所要所でポーズや姿勢を直してくださり、やっぱりちょっと直してもらっただけで、随分見た感じが違うのが分かる。さすがだ。指の動きも大事なんだけど、ひよこちゃんは、余裕が無くてとにかく、お手手はパーで踊っているので、中指を少し中に入れるように手の形を教わっていた。けど、途中でそれを意識しすぎて、すべての場面で手が影絵のキツネになっていて、ふふふっと笑わせてくれた。
 
それにしても、バレエ用語って色々あるらしくて、一つ一つの踊り型やポーズに名前がある。他の子達はそれを言われるだけで、次にどんな動きをするのか分かるらしいからスムーズなんだけど、そんなものは習って来なかったひよこちゃんは四苦八苦している。良く出る言葉は、シャッセ、パッセ、アラベスク、タンデュ、スス、プリエとかで、これってフランス語なのか?フランス語をちょっと齧ったマミーすら何がなんやらさっぱり分からず、思わずネットで調べたけど、いかんせんダンスなんてやったことが無いから、日本語で書いてある説明を読んでもやっぱり良く分からず。まっ、どうせ分かっても教えられないから、ひよこちゃんが体で覚えるしかないね。なんせ、この習い事はピアノや日本語とちがって、家で毎日練習や宿題しなくて良いから、マミーは楽だわ(笑)
 
クラスが終わると、開口一番、「あぁ、楽しかった~」っと言ってくれた。けど、すぐに「でも、ひよこちゃん、一番下手かも」っとちょっと顔が曇った。「ひよこちゃん、バレエはね、上手だから一番とか下手だから、ビリとかいうものじゃなくて、見てくれる人が、「あぁ、綺麗だな~、見てると楽しいな~」っと思ってくれれば良いんだからね、一番にならなくて良いんだよ。ひよこちゃんが楽しそうに踊っているとみんな楽しい気持ちになるからね。今日はひよこちゃんがニコニコしながら、でも一生懸命踊っていたから、マミーまで楽しい気持ちになっちゃった。本当に良かったよ!」っと励ましてみた。するとひよこちゃん、肩の荷が下りたように、「えぇ、一番じゃなくて良いの?良かった~。ひよこちゃん心配してたの~」っと言った。6歳児なりに、プレッシャーを感じてたのね。「また、来週も来る?」っというと、「うん!」っと力強い返事が返ってきた。良かった~、だって、12月までのレッスン代前払いしちゃったし、くるみ割り人形の発表会にはわざわざ入場料を買って応援に来てくれるお友達も既に何人か居るから、今更やめられないよ~。