ベィビーちゃんの幼稚園は、今、サマークラスになっている。サマーには通常通っている園児だけでなく、夏だけ日本語強化の為に幼稚園に入る子や、9月から正式に入園する子が居りして、クラス編成がゆるやかで1つの学年が皆同じクラスになり大人数になるので、先生が2人付く。しかもその先生が毎週代わるらしくて、何事にも保守的で、確立された慣習を好むベィビーちゃんには、どうやら、厳しいものがあるらしい。
 
最初の週はそれこそ訳が分からず圧倒されたまま通ったらしく、泣くことは無かったんだけど、2週目から調子が崩れた。まずはお昼寝の時にしくしく「マミー」 っと言って泣き始めた。それが2日くらい続いたかと思うと、今度は朝、「今日は幼稚園行かないで、ずっとお家に居るの」っと言い出した。何とかプリンセスのドレス(ワンピースのこと)を着させて、気分をモリモリに盛り上げて2日くらいはだまされて行ったんだけど、3日目には「行きたくない」っと幼稚園の駐車場で大泣きしてしまったそうだ。週末は楽しく過ごしたんだけど、日曜日、「明日は幼稚園には行きたくないの」っと大泣きした。大粒の涙がポロリ、ポロリ、と落ちて、顔を真っ赤にして全身で泣いていた。
 
こんなことは幼稚園入園したての頃以来だったので、先生に報告した。たまたまその週はとてもやさしいので評判の先生が担当で、ベィビーちゃんはほぼ一日中、その先生にぴったりくっついて過ごしたらしい。どうしても泣いてしまうと、職員室に行って先生がママに架空の電話をしてれて、「今日はママが早く帰ってきてくれるって」と励まして(いや、だまくらかして(笑))くださった。お昼寝の時もその先生が側について、ベィビーちゃんのことをトントンしてくださり、寝られたと。でも、先生が一瞬だけ場所を離れたら、やっぱり寂しくなって、「ぽろり、ぽろりと(本人談)」涙が出たらしい。そのやさしい先生は、ベィビーちゃんが喜んでくれるかな、と、ほぼベィビーちゃんの為に泥んこ遊びを企画してくださり、「さあ、今日は泥んこ遊びですよ~!」っと気分を盛り上げようとしたら、ベィビーちゃんは、「泥んこ遊びは、嫌いなの。お洋服が汚れるから。ベィビーちゃんは乾いたお砂が好きなの」っと言って、他の園児がキャッキャッと遊ぶ中、ずっと見学していたとのこと。そりゃ、なんてったって、プリンセス着て行っているからね。汚す訳にはいかない。ベィビーちゃんらしい。
 
そんなこんなで、だましだまし3週間が過ぎ、ベィビーちゃんに「今日は泣かなかった?」って聞くと、反射的に「うん、泣かなかった」っと答えるようになった。なのに、よくよく聞いてみると、「ねんねする時にこっちのおめめから、ぽろんと涙が落ちちゃったの」とか、「○○ちゃんとぶつかって泣いたの。泣いていたからベィビーちゃんだけお水遊びしなかったの。」と、ちょくちょく泣いているらしい。泣き止んだら、先生がメロンパンナちゃんのおもちゃを抱っこさせてくれるらしくて、メロンパンナちゃんの為に一生懸命涙をこらえるんだって。でも、せっかく涙をこらえてもらったメロンパンナちゃんをベィビークラスのお友達に取られてまた泣いたり、と、色々それなりにあり、忙しいようだ。9月になれば、クラス編成がされて、担任も決まって落ち着いた感じになるんだろうけど、しばらくはベィビーちゃん、試練の時だね。がんばろう。