ひよこちゃんのピアノの春のリサイタルが近付いてきた。今回は、先生が「ちょっと長めの曲で」っとおっしゃり、1曲は先生の選曲でギロックの「ガラスの靴」、2曲目は先生が選んでくださったいくつかの曲をマミーが弾いてみて、その中からひよこちゃんが自ら選んだハイドンの曲。一気に曲がグレードアップといった感じで、本当にこんな曲で、大丈夫かなぁ~~~と少し不安だった。
 
さて、実際の練習が始まってみると、いつもの子供用の練習本の曲よりも長いのと、曲が複雑なのに、ひよこちゃんが激怒(笑)、いや、笑い事じゃなく、本当に激怒した。最近はひよこちゃんが自分で譜が読めるようにする為に一人で練習させていたんだけど、ちょっと難しいので、先生から「お手伝いしてあげてください」との指示があり、マミーが手伝ってあげたんだけど、まぁ、怒るわ、怒るわ。とにかく頭っから、生意気な態度で、「マミーが色々言うから弾けなかった」とか、音が間違っていることを指摘すると、「ひよちゃんは間違ってないっ!ちゃんと弾いてたっ!」っと、まぁ、叫ぶ、叫ぶ。
 
最初は、マミーも「難しいからねー、頑張ろう」っとか、励ましたり、なだめたりしてたんだけど、もうずーーーーっとそんな感じで怒ってばかりで、ぜんぜん練習しないので、いい加減腹が立って、「いい加減にしなさい~~~!」バシッ!!みたいな感じで、激しい母娘喧嘩が繰り広げられた。「もう、そんなに練習しないなら、やめなさい!」「いやだ!やめない!」「いーえ、やめてもらいますっ!」「いやだ~~~、やめたくない~~~」っと土曜日から月曜日まで3日間それが続いた。ダディもほとほとイヤになり、「もう、やめさせようよ」っと何度も言った。そして、マミーも本当に「これじゃぁ、親子関係が悪くなるから、やめてもらおう」と真剣に考えていた。
 
で、火曜日。夕食はひよこちゃんの大好きなカレー、デザートもひよこちゃんが大好きなフルーツ、っと気分を盛り上げて、「ひよこちゃん、ピアノどうする?ダダからもうやめてくれってメールきたんだけど、ひよこちゃんがやめたくなくて、ちゃんと練習するつもりがあるなら、マミー、ダダに上手に説明してあげるよ」っと言った。そして、「マミーのipadの黒板アプリ貸してあげるから、1回弾く毎に線を描いて、上手に弾けても、弾けなくても、とにかく10回弾いたら、おしまいっていうのはどお?」っと言ってみた。Ipadには弱いひよこちゃん、「10回ね」っと念を押して、弾き始めた。曲がりなりにもそれまでの3日間で、少しは譜が拾えるようになっていたので、つっかえ、つっかえではあったけれど、長い時間をかけて、10回弾いた。Ipadの画面が2分でロックされるように設定しておいたので、2分以内に1回弾かないと、ipadに入れなくなってしてしまうので、急いで次の回を弾いたりして、とてもいい感じ。
 
水曜日も同じ作戦。ひよこちゃんはちゃんと1回弾く毎に線を足して(いや、この日は最初に1本線を引いて、1回弾く毎に線を消していた)、10回づつ弾き終えた。さすがに10回も同じところを繰り返して弾くと、なんとか指が覚えて、弾けるようになるもので、今週の課題の部分は大体弾けるようになった。木曜日の朝、ひよこちゃんに聞こえるように、ダディに「ひよこちゃんねー、一人で10回づつ練習してねー、ずいぶん上手に弾けるようになったんだよ~~~」っと報告した。はにかみ笑いのひよこちゃんの横顔が見えた。
 
果てさて、ピアノ、いつまで続けさせるか…。才能が無いことは(申し訳ないが、親を見ての通り)分かっているので、教養の為、と割り切ってはいるものの、思っていたよりも、時間とエネルギーを消費している。でも、ひよこちゃんがあれだけやめたくない、というのだから、本人はある程度、楽しいと思っているんだと思う。現に、木曜日の朝、「ひよこちゃん、弾けるようになったら、楽しかった。頑張って練習して良かったわ~~、マミー、怒ってごめんね」っとすがすがしい顔でマミーに言いに来た。思わず、「マミーも怒ってごめんね、ひよこちゃんが頑張って練習しているから、マミーすごいなぁ、と思っているんだよ、本当にごめんね」っと言った。子供に先に謝られてしまって、はっとした。
 
リサイタルまで、約一ヶ月、まだまだ、曲の4分の1が弾けるようになっただけ。道のりは長い。当日までにちゃんと弾けるようになると、いいな。そして、リサイタルの日には「ピアノを弾くのって楽しい~~」っと思ってもらえるといいな。